日光浴は気持ち良いけれど紫外線から
肌を守りたい。
しかし、夏になってからでも間に合う?
実は4、5月も紫外線は強く、
早めのケアが必要です。
暑くないが盲点
太陽から届く光には、
目に見える光(可視光線)のほかに、
目に見えない赤外線や紫外線が含まれています。
紫外線とは地表に達する光の中で最も
波長が短いものです。
紫外線は
「UV-A」「UV-B」「UV-C」の
三つに分けられます。
このうちUV-Cは上空のオゾン層や空気中の
酸素の阻まれて地表には届きません。
UV-Bもオゾン層にさえぎられますが、完全に
さえぎられるわけではありません。
一方、UV-Aは、その多くが地表に届きます。
このUV-AとUV-Bの紫外線に長い時間当たると、
肌などに影響が現れます。
地表に届く紫外線の強さは、時刻や季節、
また上空のオゾン量などによって大きく
変わります。
紫外線の強さは、東京、大阪ともに3月から
夏に向けて一気に上がり、4月の値は暑さが
残る9月と変わりません。
また5月は初夏の6月とほぼ同じです。
紫外線は日焼けやしわ、染み等の原因となる
ばかりでなく、免疫機能が低下するとの
研究結果もあります。
さらに長年、紫外線を浴び続けていると、
時には、悪性の腫瘍や白内障などを
引き起こすこともあります。
しかし春は夏ほど暑くないないのが
盲点となり、つい紫外線対策を
怠りがちになります。
紫外線によって肌に起こる代表的な
変化が「日焼け」です。
日焼けをするとまず初めに
「サンバーン」という肌が赤くなる
日焼け(紅斑)が起こります。
これは紫外線を受けて(暴露)から
8~24時間後にピークを迎え、
2~3日後に消えますが、紫外線を
受けたことで体が反応し、皮膚にメラニン
という色素の沈着を起こします。
これを「サンタン」といいます。
「サンタン」は紫外線を受けてから数日後
から現れて、数週間~数か月後まで
続きます。
紫外線の影響は、地域や個人によって
異なります。
影響が気になる場合は、日傘や帽子の使用、
また、サングラスを掛けるなどしてください。
“晴れていなければ対策を講じる必要はないのでは”
と思うかもしれませんが、薄い雲ではUV-Bの
80%以上が透過しています。
また、新雪では地表に届いた紫外線の約80%を
反射し、標高が1000㍍上昇するごとにUV-Bは
10~12%増加するともいわれています。
春山スキー等にお出掛けの際は、紫外線対策が
必須です。
効果的な紫外線対策で春から夏のお出掛けを
楽しんでください。
こんなことにも注意
◆皮膚が薄い赤ちゃんの散歩時は?
乳児は大人に比べて皮膚が薄く、紫外線による
影響を受けやすくなっています。
天気がいい日に赤ちゃんを散歩に連れて
行く時は、日差しが強い午前9時~午後3時を
避け、朝夕の比較的涼しい時間に、薄い長袖を
着せて、帽子やベビーカーの日よけを利用
しましょう。
なお、外出する時間をずらす、覆いを施すなど
すれば、日焼け止めを使わなくても大丈夫です。
一方。アレルギーなどで食事制限をしている
赤ちゃんは、骨の成長に必要はカルシウムを
体に取り込むために必要なビタミンDが
不足しがちです。
このビタミンDは日光紫外線でも得ることが
できます。
「母子手帳」には
「外気浴をしていますか。(天気の良い日に
薄着で散歩するなどしてあげましょう。)」
と記載されているので参考にしてください。
◆溶接などの従事者にも対策が必要
紫外線対策は太陽光によるものばかりでは
ありません。
紫外線殺菌灯下での作業や遺伝子検査作業、
また、日焼けサロンや、アーク溶接、
溶断作業でも紫外線対策が必要とされています。
特にアーク溶接・溶断作業にはUV-A、UV-Bに
加えて、通常は地表面に届かない、エネルギーの
大きなUV-Cも含まれています。
発生する紫外線で「電気性眼炎(角膜炎)」を
起こす危険性があります。
◆ビタミンDとの深い関係
紫外線とビタミンDとは深い関係があります。
ビタミンDは、腸からのカルシウム吸収を
2~5倍程度増加させます。
そのため、ビタミンDが欠乏すると、成人では
骨軟化症を起こしやすくなってしまいます。
この時、紫外線を浴びることで体内でビタミンDが
つくられます。
しかし、紫外線を浴び続けると日焼けや皮膚がん
などのリスクも増してしまいます。
1日に必要なビタミンDを産生するのに必要な
日光浴の量を計算すると、
皮膚の25%(顔と両腕に相当)を
日焼け止めせずに露出して、東京都心で8月、
一日の昼頃、雲が少しある晴れた日に3分間
外出する時間に相当します。
普段の生活をしていれば、夏ならば一日に
約5分、春ならば一日に約10分日光を
浴びれば必要量を確保できます。
ビタミンDは、ウナギのかば焼き、サケ、サンマ
ヒラメなどの魚介類を摂取することでも必要量を
満たすことができます。
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外出のポイント
■日射が強い時間帯を避ける
《庭掃除、買い物のタイミングを工夫》
紫外線は、太陽高度が大きい正午前後が
最も強くなります。
そのため、庭掃除は朝のうちに行ったり、
買い物は夕方になってから出掛けたり
するなど、紫外線が強い時間帯である
午前9時から午後3時を避けることも
一つの方法です。
人間が一生に浴びる紫外線量は、
午前9時から午後3時の間に浴びる
紫外線量と比例しているともいわれます。
気象庁では、翌日にかけての晴天時の
紫外線量を予測しているので活用して
みてください。
http://www.jma.go.jp/jp/uv/uvtrans.html
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■衣服で覆う
《袖が長く、襟が付いたもので肌を保護》
顔の紫外線対策はバッチリでも、その他の
露出している部分は十分な対策を講じて
ないことが多いもの。
袖が長く、襟が付いたシャツを着用するなど、
体を覆う部分が多い衣服の方が、首や腕、
肩を紫外線から守ってくれます。
ただし、春のうちは袖の長い服を着ることは
できても、夏になると通気性や吸湿性など
との関連で、着用が困難な場合も。
そうした時は、日焼け止めクリームの使用と
帽子をかぶるなどの対策を組み合わせると
いいでしょう。
皮膚に到達する紫外線を減らすには、
織り目や編み目の細かい生地を選ぶと
いいと思います。
■日傘、帽子の活用
《時間やシーン別に使い分ける》
日差しが強くなってきた時の外出に、
日傘の利用も効果的。
雨用の傘に、紫外線を防ぐ「UV加工」を
施した傘は、雨の日には雨傘として、
晴れた日には日傘として使用できます。
また、帽子は直射日光を遮ってくれます。
ただし、目に入るのを遮ることができる
紫外線量は全体の20%程度なので、
なるべくつばの広い帽子がいいでしょう。
自転車で外出する場合は、傘を使えない
ため、帽子をかぶり、横方向から日が
当たる朝や夕方に歩く場合は日傘を
利用するなど、シーン別に使い分けたい
ものです。
■サングラスを掛ける
《目に入る量を90%遮断できる》
紫外線を過度に浴びると、目にも
障害が発生する場合があります。
そのため近年、紫外線から目を守ることに
関心が向けられるようになりました。
サングラスや紫外線をカットする眼鏡を
適切に使用すると、目に入る紫外線を
90%遮断できます。
しかし、太陽光は正面方向ばかりではなく、
上や下、側面からも目に入ってくるため、
顔にフィットした、ある程度の大きさを
持つサングラスや眼鏡を掛けると効果が
大きくなります。
また、こめかみは紫外線によると見られる
皮膚がんが比較的発生しやすい部位。
大きめのサングラスなどでガードしましょう。
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■日陰を利用する
《“日よけルート”を検索するアプリも》
外出した時は、強い日射を避けて、日陰を
利用するのも効果的です。
日なたに比べて日陰は、紫外線量が
約半分になるともいわれています。
ただし、紫外線は太陽から直接当たるもの
ばかりではありません。
空気中に散乱したものや、地面、建物から
反射したものもあることを忘れないように
しましょう。
最近は、行き先まで日陰を選択して通る
“日よけルート”を検索するスマートフォン
アプリもあります。
■日焼け止めを上手に使う
《2、3時間置きに塗り直すなどで効果》
顔や手など衣類で完全に覆うことが
難しいところは、日焼け止めクリームを
上手に使うことで防げます。
使用にあたっては説明書をよく読むことが基本。
腕や足など広範囲に使用する場合は、手のひらで
らせんを描くように伸ばすと、均一で
むら無く付けることができます。
日焼け止めの効果は、UV-Bを防ぐ指標である
「SPF」と、UV-Aを防ぐ指標である「PA」とで
示されます。
散歩や買い物などの日常生活ではSPF10~20、
PA+~++前後の日焼け止めで大丈夫ですが、
屋外での軽いスポーツやレジャーなどの
活動では、SPF20~30、PA++~+++前後の
日焼け止めを使用しましょう。
炎天下でのレジャーやマリンスポーツ、
また、紫外線に敏感な方には、さらに値が
大きいSPF40以上、PA+++~++++の
日焼け止めが必要です。
なお、日焼け止めは汗をかいたり、タオルで
拭いたりすると落ちてしまいます。
そのため、落ちたと思ったらすぐ塗るか、
2、3時間置きに塗り直すことをお勧めします。