花粉が飛散するシーズン到来。
花粉症の方にはとってもつらい季節。
そんな中で、お洗濯にも気を使い、
花粉が付かないかと心配ですよね。
衣類に付着する花粉の量を軽減する
ポイント。
お洗濯のポイント
◆ 柔軟剤の使用
・衣類のこすれ合いによる静電気を防ごう
物質同士がこすれ合うと静電気が
発生する場合があります。
この静電気に花粉が引き寄せられます。
粒子が細かいほど、その傾向が強くなります。
また、ウールやポリエステル素材の衣類に
静電気が発生すると、花粉の付く量は
2倍近く増える場合があります。
しかし、洗濯を行う時、ちょっとした工夫で
静電気によって花粉が付着する要因を
除くことができます。
その一つが柔軟剤を使用することです。
柔軟剤を使うと、繊維同士の滑りがよくなり、
衣類同士のこすれ合いによる静電気の発生を
抑えられます。
また、柔軟剤自体にも静電気を逃がす性質が
あります。
◆ 干す時間の工夫
・飛散量の多いタイミングを避ける
花粉が多く飛散する時期、洗濯物はいつごろ
干せばいいのか。
スギ花粉は夜間に飛散しないとも
いわれています。
花粉の付着を抑えるためには部屋干しが
いいのですが、外干しの場合、深夜から
早朝にかけてがいいようです。
関東地方の場合、近郊から花粉が飛来する
午前10時ごろと、遠方から花粉が飛来する
午後3時ごろの花粉量が多いとの調査もあり、
これらの時間帯を避けて干すのも一つの
ほうほうです。
最新の花粉量については
「環境省花粉観測システム(はなこさん)」
などでしることができます。
はなこさんURL
http://kafun.taiki.go.jp/
◆ 乾いたらすぐ取り込む
・ぬれた服は花粉が付きやすい
外干しの場合、衣類にはどれくらい花粉が
付着するのか。
外干しを約5時間行った場合、花粉の飛散量が
多かった日も少なかった日もともに、洗濯して
ぬれた衣類の方が多く付着し、2~3倍もの
多くの花粉が付着することが分かりました。
洗濯物を干す時は、衣類同士を密着しない
ようにすると風通しがよくなり、早く
乾きます。
乾いた衣類から順番に取り込むと、衣類が
花粉にさらされる時間を短くできるとともに
風通しがよくなって早く乾き、一層、花粉が
付く量を減らすことができます。
また、洗濯物にカバーをするなどして
花粉の付着を軽減するなど工夫してください。
参考までにランドリーコートランドリー
衣類の静電気対策
■ 着合わせで静電気を軽減
花粉が服に付く大きな要因となる静電気。
どんな素材の服や着合わせが静電気を
発生させてしまうのか。
繊維にはマイナスの静電気を帯びやすいもの、
プラスの静電気を帯びやすいもの、
静電気を帯びにくいものがあります。
マイナスの静電気を帯びやすい素材は
アクリルやポリエステル、アセテートなどが
あります。
また、プラスの静電気を帯びやすいものには
ナイロンやウールなどが挙げられます。
一方、静電気を帯びにくい素材は
綿や麻などがあります。
電気はプラスとマイナスが引き合うので、
ナイロンとアクリル、ウール、とポリエステル
などの素材の組み合わせで服を着合わせると
静電気が起きやすくなります。
一方、静電気の帯びにくいもの同士の
綿と麻や、ともにマイナスの静電気を帯びやすい
アクリルとポリエステル、ともにプラスの
静電気帯びやすいナイロンとウールの着合わせ
などは、花粉の付着を招く静電気を抑えます。
また、静電気の発生は空気が乾燥した条件で
強く起こります。
■帯電しやすいのは「カバンとこすれる部分」
外出先から帰宅して花粉を落とそうと、
コートの肩の周辺を集中的に払っていませんか?
花粉は静電気によって付着するケースが多い
ことから、体のどの部分に静電気が発生
しやすいかを測定。
測定の結果、男性は「カバンとこすれる部分」
「ふくらはぎ」「スラックスの裾」が多く、
女性は「カバンとこすれる部分」
「コートの裾」に静電気が発生しやすく
なっている。
上半身より動きが大きい下半身の方が
静電気が発生しやすく、花粉が付着しやすく
なっている。
外出先から戻って花粉を払う場合は、肩や胸
腕だけでなく、カバンと衣服がこすれる部分や
コートやスラックスの裾なども忘れずに
払い落としましょう。
また、お出掛け前に静電気防止スプレーを
使うことも効果的です。