片付け苦手なら玄関の靴から数えましょう。
玄関は、“住まいの顔”といわれように
その家の第一印象にもなる場所。
ここがスッキリ片付いていると、
来客はもちろん、家族も快適です。
誰でもカンタンに見に付く、片付けのポイント。
今と枠で判断
玄関で苦手な片付けを克服できれば、
まさに一石二鳥。
まずは、家にある靴を全て「出す」こと。
げた箱に入り切らなかった靴が、
あちこち点在していませんか。
全部一ヵ所に集めましょう。
次に、靴の持ち主別、種類別に
「分ける」作業を行い、何足あるか
数えます。
似た靴で履いていないものを見つけやすく
なるので、もう履かないと思う靴を
手放す、つまり「減らす」作業を行います。
分類せず1足ずつ見ると、まだ履けると
思って残しがちなのでご注意を。
靴は、飾るものではなく履くもの。
「今」の自分が履くかどうかを基準に
して判断しましょう。
最後は、げた箱に全ての靴を「しまう」
作業です。
置く場所は持ち主別に身長をなどを考えて
区切り、その「枠」の中に靴を収めます。
さて、これまでの内容で、片付けが苦手な
人に靴の整理を勧める理由が分かった人も
いるでしょう。
げた箱には、収納スペースとして制限された
「枠」があるからです。
片付けの極意は、限られたスペースに必要な
ものだけ収める習慣を身に付けること。
レシートやカードでいっぱいの財布、
ぎゅうぎゅう詰めの冷蔵庫からトライしても
いいです。
出して、分けて、減らして、しまうことは
全ての片付けの基本です。
数を数えることは、自分の暮らしに合った
量を知るのに役立ち、片付けた後に増えて
しまう“リバウンド”の防止にも
つながります。
捨てる→選ぶ
「片付ける時間がない」と嘆く人も
いますが、私たちは本来、片付けるために
生きているのではありません。
いつも使うものを出し入れしやすい所に置き、
使ったらしまう「後片付け」ができれば、
人生もっと楽しくなるでしょう。
置き場所のコツは、使う場所の近く、
コンパクトに、簡単にしまうことです。
これら片付けの「知識」は「意識」に
変えていくことが重要。
本棚やクローゼットにある収納スペースの
“余白„は、その人の“心のゆとり„と
いえそうです。
片付けでは「捨てる」のがつらいと感じる
人もいます。
ものには思い入れがあり、なかなか
手放せないのが人情ですが、今いるものを
「選ぶ」感覚で前向きに決めること。
ただし、高齢者に片付けを促す際は
家族でも慎重に。
身を削られるように感じる人もいるので
気持ちを尊重し、つまずくと転んで危ない
ものから整理するのも、優しさの一つだと
思います。
たとえ片付かなくても人のせいにしないで、
まずは自分のエリアから。
スッキリして心も整うので、きっと、
家族への接し方も変わってくるのでは
ないでしょうか。
げた箱スッキリ3か条
① 持ち主別にスペースを区切り、
靴の定位置を決める
② 靴の高さに合わせて棚板を
設置し、空間を無駄なく
③ 使用頻度の低い靴は、手が
届きにくい上段でもOK