子育てに毎日、頑張ってはいるものの、
なかなか思うようにいかず、
悩んではいませんか?
子どもたちに規則正しい生活習慣を
身に付けさせたいもの。
そのために大切なことは何か。
子どもの生活習慣を整えるヒント!
見に付けば後が楽
◇なかなか思うようにいかず、
イライラすることがある
子育ての期間は長いようで、人生全体で
見るとほんのわずかな時間です。
ただ、そのわずかな時間の過ごし方が、
その子の一生を左右するほどの大きな
影響を与えます。
最近の母親は働いている方も多く、
育児、家事、仕事と本当に多忙です。
短い時間の中で全てをきちんとやる
ことは難しい。
イライラすることがあって当然です。
ですから子育ては、
「手を掛けるところ」と
「手を抜くところ」を見極めて
関わることが大切なのではないでしょうか。
手を掛けるのは「生活習慣」を
整えること。
規則正しい生活習慣が幼少期に見に付くと
後がうんと楽になります。
親があれこれ言わなくても、やるべきことを
自分で考え、行動することができるように
なるからです。
見に付くまでに、十分手を掛けましょう。
生活習慣が整えば学習習慣も見に付き
やすくなります。
子どもにとってもいいことばかりですね。
一方で手を抜くのは、完璧にやることです。
「完璧に」「ちゃんと」と思い過ぎると
ストレスがたまり、どうしても子どもを
叱りつけることが増えてしまいます。
たくさん叱り付けて子どもの行動を
コントロールすることに手を掛けるの
ではなく、親自身が頭を使い、工夫し、
子どもがやる気になる環境づくりに
手を掛けていきましょう。
生活時間を合わせる
◇生活習慣を整えるために
何が大切なのか。
子どもの様子をよく観察して、子どもの
必要な睡眠時間を知ることです。
必要な睡眠時間は人それぞれ違います。
その時間が決まれば、布団に入る時間、
食事する時間、歯磨きの時間、
お風呂に入る時間、宿題をする時間など
決まってきます。
毎日、規則正しく同じ時間に同じことを
できるようにしましょう。
働いている母親の場合、こうしたリズムが
大変です。
会社から帰ってきたらすぐにご飯を食べさせ
お風呂に入れ、寝かし付けないといけません。
寝かし付けた後にようやく一息ついて、
家事をやったり、翌日の準備をしたりする
人も多いでしょう。
ただ、私がお勧めしたいのは、規則正しい
生活習慣が身に付くまでは、親自身の
生活時間と子どもの生活時間をできる限り
同じにすることです。
子どもを寝かし付けるのであれば、
可能な時は親も一緒にそのまま
寝てしまうのです。
やるべきことや家事が残っていても
翌朝早く起きてやる。
その方が結局は効率がよくなり、
親自身の体も楽になります。
朝の身支度のアイデア
◇朝の身支度が遅い子に
どのように関わればよいのか。
親も朝は忙しいですから、子どもが
なかなか準備をしないと焦ります。
ついつい「早くしなさい」と言い
続けてしまうのです。
でも、「早く」と言われてと、ますます
遅くなるのが子どもです。
だから、「早くしなさい」と言わずに。
子どもがやる気になるように、頭を
使い工夫するしかありません。
例えば私の場合、娘が、なかなか洋服を
着ようとしなかったため、朝の身支度を
ゲーム方式にしました。
朝の「お着替え競争」をやったのです。
このゲームは、部屋着のまま食事を終え、
出掛ける支度を全部終えることができて、
初めてできます。
私が「お着替え競争開始!」と叫ぶと、
幼稚園児の娘は洋服を持って寝室に
飛んで来ました。
どちらが早く着替えられるかの競争。
3回に1回くらいは娘に勝たせる
ようにすると、娘は私に勝ちたいので、
夢中になってやりました。
次第に、毎朝のお着替え競争が楽しみに。
前日に翌日の準備も自分で済ませる
ようになりました。
子どもの行動を変えるためには、
子どもがのってきそうな環境づくりを
考えることがとても大切だと思います。
翌日の準備をする際も、ルーティンに
するとよいでしょう。
持ち物や着る洋服などチェックすべき
ことを紙に書き出し、一定の時間に
なったら、翌日の準備をすると
決めるのです。
その際に大切なのは、
「明日の支度をしなさい」と言いつける
ことではなくて、
「明日の支度をする
時間になったね。一緒にやろう」と、
子どもの支度に付きあうこと。
子どもは親に行動を共にしてもらったり、
見てもらったりすることで、やる気に
なります。
こうした習慣づくりは親も一緒になって
辛抱強く何度も繰り返す必要があるため、
労力がかかります。
しかし、手を掛けた分、子どもはきちんと
身に付け、自分でどんどんできるように
なっていきます。
結局は、自立への一番の近道になるのです。