年末の大掃除の時期が近づいてきました。
しかし、家中をくまなく掃除するのは時間も手間もかかるもの。
時短を図りながら、キレイに掃除をするためのポイント。
皆でたたえ合う楽しい行事に
何かと忙しい師走の12月。
家庭や会社のなどでは、年末の大掃除を行う場合も多いと
思いますが、1年間たまった汚れやほこりを一気に綺麗に
するのは、なかなか大変なものです。
大掃除を成功させるにはモチベーションが大切。
1日に詰め込み過ぎたり、全ての場所を完璧にしようとすると、
かえってストレスがたまってしまいます。
疲れないで、しかもなるべく綺麗に掃除をしたい
そんな時のポイントを3点紹介したいと思います。
始める前の3ポイント
・ゴミの最終日を確認しよう
・5分でできる場所をリストアップ
・洗剤が少なくて済むグッズを用意
① ゴミの最終日のスケジュールを確認
ごみ収集車による回収は、年内の最終日が決められています。
ごみの種類の分類は市町村のよりさまざまですが、
例えば、「燃えないゴミは12月○日まで、
新聞、雑誌、シュレッダーごみは古布類、ふとんは12月△日
燃えるごみは12月□日まで」などと、ゴミの収集場所や
自治体の広報紙などで周知されていますので確認するといいでしょう。
収集の回収回数が少ない資源ごみなどは必ず確認したいものです。
しかし、最終日に合わせて大掃除をして、ゴミを分類するのは重労働。
そこで、大きなゴミ袋を分類の数だけ段ボールにセットして、
そこにゴミを入れていく方法が便利です。
段ボールに最終日を書いておけば、当日、ビニール袋ごと収集場所に
持って行けばOKです。
② 5分間で掃除ができる場所をリストアップする
家中を掃除しようとすると大変ですが、洗面台の鏡を拭く、
水道の蛇口磨きなど、5分間あれば掃除できる場所も多いもの。
5分以内で終わるものなどをリストアップして、大掃除の日の
前から少しずつ行ない、終わるたびにチェックすれば、
達成感も得られます。
また、家族で担当を分けて楽しく取り組むのもいいでしょう。
③ 洗剤の使用が少なくて済むグッズを用意
洗剤を付けて行う大掃除は汚れがよく落ちますが、その半面、
洗剤を付ける、水拭きをする、乾拭きをするといった過程が
必要になり、意外に時間がかかります。
そんな時、マイクロファイバークロスを使うと効果的です。
マイクロファイバークロスは髪の毛の100分の1ともいわれる
細さの繊維でできており、吸収性に優れ、しかも絞ればすぐに
乾燥するので、拭き掃除にもってこい。
汚れをしっかりとかき出し、素材を傷つけることがほとんどないため
掃除の工程を減らすことができます。
家族総出で行うことも多い大掃除。
「汚れが目立つ所を綺麗にする」「普段しない所を掃除する」など
目的や目標を明確にしながら、適度に休憩を取り、掃除が進むたびに
お互いをたたえ合う“楽しい大掃除”を行ってみてはいかがでしょうか。
掃除する箇所のポイント
≪ 洗面所 ≫
脱衣所も兼ねる洗面所は、想像以上に衣服の綿ぼこりなどによる
汚れが溜まっています。
また、キッチンと同様、水をよく使用するため、カビなども発生
しやすい場所になっています。
鏡の曇りなどマイクロファイバークロスを使うと、
落とすことができます。
黒カビもマイクロファイバークロスが有効ですが、微細な
溝にカビが根を張っている場所は、ビニールの手袋などを
した上で、細かくこより状にしたキッチンペーパーなどを
塩素系漂白剤に浸し、溝の箇所に貼り付けます。
10分くらいたった後、キッチンペーパーを取り外し、
水で洗い流しすと汚れを除くことができます。
洗面所内のトイレを大掃除する時に、意外と見落としていまいのが、
天井の換気扇。
プロペラ型の構造が簡単なものであれば、外して掃除機をかける
などをしてほこりを吸い取りましょう。
≪ 寝室、子ども部屋 ≫
寝室では布団を使用するため、起きている時間を過ごすリビング
同様、ほこりなどがたまりやすくなっています。
特に、普段は位置を動かすことが少ないベットでは、フレームの
下にほこりがたまるほか、フレームとマットレスとの間にも
ほこりがたまります。
大掃除の際に、マットレスを干したり、裏返したりしましょう。
また、子ども部屋は、ほこりなど掃き出すのは大人がやるにしても、
机やその周囲、オモチャなどは子ども自身が掃除することも
考えてはいかかでしょうか。
その際、危険がないよう大人の目の届く範囲で行ってください。
≪ 窓 ≫
リビングであれ、寝室であれ、家には採光のために窓があります。
窓は家の内と外とをつなぐものであり、汚れが比較的に目立ち
やすい場所でもあります。
ガラス窓の場合、濡らしたマイクロファイバークロスや
メラミンスポンジなどを使って拭くことで、ほとんどの汚れを
取り除くことができます。
通気を図りながら、家の外から内への侵入物を防ぐ網戸は、
汚れがたまっています。
洗剤を極力使わない「時短」をしながら大掃除で綺麗にする
ための方法として掃除機を使ってほこりを吸い取ること。
他には硬い部分と柔らかい部分を貼り合わせた台所用の
スポンジを活用することです。
少しぬらしたスポンジを2個持って、網戸を挟んでそれぞれの
硬い部分で動かすと、互いの汚れをスポンジが吸収するので
簡単に掃除することができます。
洗剤を使った場合、網戸の編み目に泡が残ってしまいますが、
濡らしただけのスポンジなら、その心配がありません。
なお、網戸の大掃除は屋外で行うことが多いと思いますので、
袖口がゴムで締まるレインコートなどを着ると、水に濡れず、
寒さも防ぐことができます。
≪ キッチン ≫
調理などのため、水や油を使うことが多いキッチン。
コンロやコンロ周りのタイルなどに油汚れが付いてしまいます。
この時、マイクロファイバークロスで何度かこすると、
汚れを落とすことができます。
油汚れがひどい場合は、汚れた場所にキッチンペーパーを敷き、
お湯を掛けて“お湯の湿布”をしてください。
5分ほど放置した後、こすると綺麗になります。
また、キッチンでは水栓金具を光らせておくと清潔感がアップ。
マイクロファイバークロスを使い、磨き上げると輝きが戻ります。
水だけの掃除に威力を発揮するメラミンスポンジは、小さく
カットされているものを購入した方が、切る手間が省けます。
水だけを使う掃除の場合、すすぎの水拭きは不要になります。
しかし、それでも汚れがひどいケースでは、重曹を用いた
重曹水やセスキ炭酸ナトリウムを主成分にしたセスキ炭酸ソーダ水
などを使用すると効果的。
一般的な界面活性剤が入っている洗剤を使用した時よりも
拭き取りが楽にできます。
冷蔵庫の場合も、キッチンの他の場所と同様、マイクロファイバークロスで
汚れを落とせます。
野菜室での、野菜に付いた泥が気になる場合は、殺菌作用がある消毒用
エタノールを使って拭くといいでしょう。
換気扇は、プロペラ型のファンのものもありますが、近年は縦長で
板状の羽根を回す「シロッコファン型」も増えています。
掃除が難しい場合もあるので、専門の業者に任せるのも
一つの方法です。