ブラシングした時に、髪の毛が広がったり、
マフラーをとると髪の毛が逆立ってしまったり。
冬の季節は、空気の乾燥とともに「静電気」にも
悩まされます。
摩擦を減らし うるおい与える
空気が乾燥する冬は、静電気が最も発生しやすい
季節といわれています。
ドアノブに触れたり、セーターを脱ぐ時に「バチッ!」と
なることが増えます。
そもそも静電気は、物と物がこすれる時に+か-の電荷を
帯びることで発生します。
髪の毛の場合だと、衣服とこすれた時やブラッシングした時などに
起こりやすいといえるでしょう。
ブラッシングすると、髪の毛とブラシがそれぞれに+か-の電荷を
帯び、互いに引き寄せられ、くっつきやすくなります。
ではなぜ、乾燥する季節に、静電気は起こりやすいのでしょうか。
静電気には、水分や湿気を通して逃げていく性質があるのです。
そのため、湿度が高い夏や梅雨は起こりにくく、空気が乾燥し、
湿度が下がる時期は、静電気が逃げ場を失い、たまりやすく
なってしまうのです。
髪に毛に静電気がたまると、もつれやすくなり、表面の
キューティクルも傷んでしまいます。
キューティクルがはがれると、シャンプーのたびに髪の水分や
タンパク質が流れ出してしまい、切れ毛や枝毛などの
ダメージにつながります。
静電気を防ぐには
①摩擦を減らすこと
②うるおいを与えること
日常のちょっとした心掛けでも予防できるので、是非
参考にしてください。
この冬は、静電気に負けない、しっとりまとまる髪で、
快適に過ごしましょう。
Q&A
Q 静電気の起きやすい毛質はありますか?
A ありません。
しかし、ダメージを受けた髪の毛は乾燥しやすく、
静電気が起きやすいと考えられます。
Q 外出時の対策は?
A 携帯用のヘアスタイリング剤や衣服用の静電気防止
スプレーを持ち歩き、気になる時の使いましょう。
Q 水で濡らすのも効果的?
A “水分を与える”という意味では、一時的に効果は
ありますが、時間がたつと乾いてしまいます。
髪の美容液などで、保湿することをオススメします。
Q そのほかにできる対策はありますか?
A 室内にいる時は加湿器を使うなど工夫し、
室内の湿度を上げてください。
髪が長い方は、髪の毛をまとめてもよいと思います。
しっとりまとまるシャンプー方法
STEP1 シャンプーの前にブラッシング
髪のもつれを取り、頭皮の汚れやフケを
落としやすくする。
STEP2 お湯で予備洗い
ブラッシングで浮いた汚れをお湯で落とす。
STEP3 シャンプーの時は、指の腹で
頭皮をマッサージするように
泡をクッション代わりに、毛の流れに沿って指を入れる。
髪の毛同士をこすらないようにする。
STEP4 仕上げはコンディショナーかトリートメントで
毛先には重点的に付け、髪全体になじませてからすすぐ。
STEP5 乾かす時は、摩擦と熱を避けて
髪をタオルで包み、軽くたたいて水分を吸わせる。
ドライヤーは15㌢以上離す。
傷みがひどい時は、洗い流さないトリートメントなどを塗る。
ポイント1 髪を完全に乾かしてから、寝るようにしましょう。
濡れた髪は摩擦に弱く、枕とのこすれでダメージを
受けやすくなります。
ポイント2 頭皮の乾燥を感じる人は、一日おきにお湯洗いにするなど、
シャンプーの頻度を見直してもよいかもしれません。
お湯が熱すぎると、頭皮の皮脂を取り過ぎてしまうので、
40度ぐらいのお湯で洗いましょう。
これで広がらない!スタイリング
・ブラッシングの前に、髪用の化粧水を振り掛け、水分を与えましょう。
髪の摩擦を抑えられます。
・もつれがひどい時は、毛先の方から少しずつ髪をとかしましょう。
・ヘアアイロンやコテでセットする際は、専用のスタイリング剤を
塗ってから使用します。
ポイント ブラシは、静電気防止加工を施しているものや、豚毛など
天然毛を使っているものを選んでみては。
静電気が起きにくくなります。
衣服も予防
・柔軟剤には、水分を抱え込み、服を柔らかくする効果があるため、
静電気予防に最適です。
マフラーや手袋などの、小物類に使ってもよいでしょう。
・着る前に、衣服用の静電気防止スプレーを使用します。
素材によっては使えない場合もあるので、事前に
必ず確認しましょう。