私たちの食生活で身近な食品の
一つといえるジャム。
イチゴやブルーベリーをはじめ、
たくさんの種類があり、食べ方も
いろいろです。
そこでジャムの魅力や役立つヒントなど
ちなみに、4月20日は「ジャムの日」。
1910年(明治43年)のこの日、
「イチゴジャム」が皇室に献上されたとの
記録があり、それが淵源となっています。
ジャムの規格
◆ マーマレードとの違い
「ジャム」といっても、実は細かな
規格があり、それによりジャムと
マーマレードの名前が使い分け
られているのです。
例えば、ジャム類とは、果実などを
砂糖やキシリトール等の糖アルコール
またはハチミツと共にゼリー化するまで
加熱したものをいいます。
マーマレードもジャムもジャム類に
含まれます。
共に生産工程は同じですが、両者の違いは
「かんきつの皮」が含まれているかどうかです。
かんきつ類の果実を原料として、果皮が
認められるのがマーマレード。
認められないのがジャムと分けられています。
たまに「マーマレードジャム」という人も
いますが、厳密にいえば、誤った言い方です。
ゼリーもジャム類に含まれますが、これは
果実などの搾り汁を原料にしたものをいいます。
栄養バランスを支える
ジャムはパンに塗ったり、ヨーグルトに
入れてそのまま食べることが多いイメージ
ですが、煮物やサラダ、デザートといった、
さまざまな料理に使うことができます。
さらに、ジャムに加工される果実に含まれる
糖分やミネラル、ビタミン類などの良質な
成分は、一つ一つが日々の栄養バランスを
支え、健康維持にも役立ちます。
参考までにジャムのレシピ
https://www.aohata.co.jp/mc005_recipe/index.html
■ 主流は「低糖度」
糖度とは甘さの目安で、ジャムに含まれる糖の
割合を表記したものです。
糖度は4段階に分けられており、糖度が高いほど
甘くなります。
規格は次の通り
糖度65度以上・・・・高糖度
糖度55度以上65度未満・・・・中糖度
糖度40度以上55度未満・・・・低糖度
糖度40度未満・・・・区分なし
昔は60度から65度くらいあり、
高糖度でした。
しかし、日本人の好みの変化から、
現在、家庭用として販売されているジャムは、
低糖度が主流(43%)です。
購入時の注意
瓶詰の場合は、ふたの損傷や瓶が割れて
いないかチェック。
紙やプラスチック容器の場合は、へこみが
ないことを確認して下さい。
内部に空気が入ってカビが生える
原因となります。
また、最近の瓶詰の場合は、
セーフティーボタンの付いたものが多くあります。
セーフティーボタンとは、ふたの真ん中の
部分にあり、未開封の密閉状態であれば、
真ん中の部分がへこんでいます。
購入時に、そのへこみをチェックすることを
お勧めします。
開封した時には、その部分がポコンと膨らみます。
■ 清潔なスプーンを使う
ジャムは果物を長期保存できるように加工した
もので、未開封であれば日持ちします。
しかし一度開封すると、どうしても空気中の
カビや酵母が混入してしまいますので、
生物と同じように、なるべく早く消費して
ください。
家庭用として主流の低糖度ジャムは、糖分が
少ない分、高糖度ジャムに比べて保存性が
劣り、品質の変化も早くなります。
特に次の点に注意しましょう。
① 開封後は必ず冷蔵庫に保存し、
なるべく早く食べましょう。
そのまま室内の置いておくと、
ジャムの温度が上がってしまい、
カビが生えやすくなります。
② 使用の際は、清潔なスプーンを
使い、他の食べ物が混ざらない
ようにしてください。
③ 使用後はできるだけ早くふたを
閉めて、冷蔵庫にしまいましょう。
ふたが開かない場合
ジャムは瓶の中を真空状態にしています。
そのため、ふたが内部に引っ張られて
開けにくくなっていることがありまし。
開かない場合は、次の方法を
試してみてください。
◇手がすべらないように、ゴム手袋や
タオルなどでつかんで開けてみて
ください。
◇キャップオープナーを使いましょう。
最近ではさまざまなタイプの物が
市販されています。
ふたのも優しいのでお勧めです。
◇これはNG!
ふたが開かないからといって、
たたいたり、金属でこじ開けるのは
NGです。
ふたが変形したり、瓶がわれたりする
恐れがあります。
また、ガスコンロの火であぶったり
するのもやめましょう。
ふたの内側には樹脂の部分があり、
ここば密着することで密閉状態を
保っています。
熱を加えることでその部分が多少
膨張したり、軟らかくなったりして
開けやすくなると思われろようですが、
直火により容器が損傷したり、
やけどをしたりする恐れがあります。
また、樹脂の素材によっては、
温めるとかえって開けにくくなる
ことがあります。
参考までにキャップオープナー
まとめ
ジャムは、使い方はいろいろあり、
料理の楽しさが広がるアイテムの一つ。
上手に使って美味しい料理をしましょう。