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美味しい紅茶の入れ方

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緑茶やコーヒーと並んで、今や日本人の生活に深く

溶け込んでいる紅茶。

本来はティーポットと茶葉を使って入れますが、

手軽に楽しめるティーバッグも人気です。

紅茶が誕生して約400年。

今では120カ国以上に普及し、とても多くの人に

親しまれています。

ティーポットを使用して抽出するリーフティーが根強い

人気ですが、一般的になっているティーバッグも

100年以上の歴史があります。

紅茶はマナーや伝統を重視した嗜好品としての楽しみ方のほか、

生活の一部として気軽で自由な楽しみ方など、いろいろな

側面を持っているのが魅力です。

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美味しさの秘訣はジャンピング

紅茶を美味しく入れるコツは、茶葉を「ジャンピング」させること。

これは「お湯に十分に酸素がある」ことと、「95℃~98℃のお湯」との

条件がそろった時に、ティーポット内で起こる茶葉の上下運動のことです。

お湯に浸った茶葉に目に見えない酸素の泡が付き、その浮力で茶葉が

浮かび上がります。

しばらくすると、茶葉は水分を吸った重みによりゆっくりと沈み、

今度は、熱湯による対流に乗って浮かび上がっていくのです。

この一連の動きにより、茶葉の一片一片が満遍なくお湯に混ざり、

味や色、香りがしっかりと抽出されるのです。

「水」と「温度」が決め手

酸素が多い「お湯」を使用

水は、含まれているミネラル量によって硬水(含有量が多い)と

軟水(含有量が少ない)に分けられます。

一般的にヨーロッパは硬水で日本は軟水です。

硬水は紅茶のカテキンと化合して、色が濃くなり、渋みや香りが

マイルドになります。

軟水は色が薄くなりますが、味が強く出て、香りも立ちやすい

傾向があります。

硬水か軟水かは、飲む人の好みで使い分けるといいでしょう。

その上で大切なのは、酸素を多く含んでいる水を使うことです。

水道水であれば、なるべく多くの酸素を含ませられるように、

蛇口から勢いよく水を出すようにするとよいでしょう。

また、くみ置きの水ではなく、新鮮な水を使いましょう。

やかんやポットなどのくみ置きの水は、酸素量が少なくなっています。

ミネラルウォーターの場合は、よく振って空気に触れさせ、酸素を

取り込んでから使用してください。

95℃から98℃がベスト

ジャンピングが起こる熱湯の温度は95℃~98℃です。

これは水中に酸素がギリギリ残っている温度で、これ以上高くなると、

酸素は急激に無くなってしまいます。

さらに紅茶の成分であるカテキンやカフェインは、

温度が90℃以上でないと十分抽出されません。

そのため、適温である95℃から98℃を見極めることが大切です。

見た目の測り方として、やかんで沸かしているお湯がゴボゴボと

泡立ち、波打って飛び散る状態になったら、すぐ火を止めます。

それがちょうど、95℃から98℃くらいのお湯です。

ポットでお湯を沸かす際も、沸騰直前に加熱を止めるといいでしょう。

リーフティーとティーバッグ

リーフティーの入れ方

紅茶にはさまざまな入れ方があります。

英国王立化学協会が、

10箇条にわたる「一杯の完璧な紅茶の入れ方」を提唱しているほか、

何種類もの提言があるほどです。

ここでは、誰でも楽しめる美味しい入れ方を紹介。

20~30㌢ほど上から勢いよく注ぐ

① あらかじめ沸かしておいたお湯で
  
  ティーポットを温めておく。

② お湯を捨て、ティースプーンで「人数分+一杯」を

  目安に、茶葉をポットに入れる。

③ くみたての新鮮な水を強火で沸かす。

  沸騰直前の95℃~98℃で火を止める。

   
④ 熱湯を、20~30㌢上から茶葉めがけて勢いよく注ぐ。

  茶葉が浮かんできたのを確認したら、ふたをする。

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⑤ ポットにティーコジ―をかぶせて茶葉を蒸らす。

  (なければ厚手の布をかぶせても可)

  BOPタイプなら3分。
  (ブロークンオレンジペコー=2、3㍉に細かくカットされた大きさ)

  OPタイプで5~6分が目安。
  (オレンジペコー=1㌢から1.5㌢ほどの長さで、茶葉そのものを感じさせる大きさ)

⑥ ティーストレーナーを使って、茶葉をこしながら

  ティーカップに注ぐ。

※ 何杯かまとめて入れるときは、少しずつそれぞれのカップに

  注いでいくと、どのカップにも同じ濃さになります。

ティーバッグの入れ方

ティーバッグで紅茶を入れる際は、

「先に熱湯を注ぎ、そこにティーバッグを浸すこと」が鉄則。

茶葉がしっかりと沈み、水分を吸った葉が開きやすくなります。

その上、ティーバッグ内の空間でジャンピングが起こり、

より抽出力が高まります。

逆に先にティーバッグを先に入れ、その上から、お湯を注ぐと、

細かい茶葉がメッシュを通り抜けて、飲んだ時に舌の上に残り、

ざらつきや渋みの原因となります。

また、すぐにティーバッグが浮かび、なかなか上手に

抽出されないのです。

お湯に浸かっているティーバッグを、スプーンなどでつついて

沈ませるのもNGです。

繊維質があふれ、えぐみが出てしまい、香りもしなくなるので

注意しましょう。

お湯を先に入れるのが鉄則

① ティーポットに95℃~98℃の熱湯を注ぐ。

  湯の量は1人分が200~300㏄。

② 1人分のつき一個のティーバッグを①に静かに入れる。

③ ティーバッグを優しく2回ほど回して、しっかりとつけ込む。

  抽出が始まるので、ふたをして待ちましょう。

  その際、ひもをもって揺らす必要はありません。

  
④ 紅茶エキスの抽出が進んでいきます。

  ティーバッグは、最初は沈み、だんだんと浮かんできます。

⑤ ティーバッグが浮かんできた時がちょうどいいタイミングです。

  さらに時間がたつと、もう一度沈みます。

  なおこの時点で、紅茶7に対して3くらいの分量のミルクを

  入れれば、ミルクティーの完成です。

⑥ ティーバッグが沈み始める前に、ゆっくりと紅茶を

ティーカップへ注ぎます。

茶葉の種類と特徴

紅茶は茶葉によって色や香り、味わいが変わります。

さらには、育成された環境や収穫の時期によっても

変化するため、同じ茶葉でも細かく分類されています。

ここで代表的なものを紹介。

ダージリンファーストフラッシュ

ダージリンは、年に3回収穫され、その時期によって風味が異なります。

ダージリンファーストフラッシュは、

3月初旬から4月にかけて収穫されたもので、心地よい刺激とさわやかな

渋みがあります。

抽出後の色が淡いので、ストレートティーに向いています。

ダージリンセカンドフラッシュ

味と香り、色のバランスが最も良い茶葉です。

一杯目はストレートティーで、二杯目はミルクティーとして

飲むのが最適です。

ダージリンオータムナル

コクのある渋みで強い個性があります。

香りはやや弱まりますが、抽出後の色は濃いめになります。

ミルクティーとして人気があります。

アッサム

味は濃厚でコクがあり、深みのある渋さを持っています。

ミルクとの相性がいいので、ミルクティーとして

飲まれることが多いです。

キーマン

中程度の渋みでマイルドな味わい。

香りが特徴的です。

抽出後の色も深い赤色で、ストレートティーや

ミルクティーでも楽しめます。

フルーツティーにアレンジ

新鮮な果物を加えることで香りや風味を楽しむフルーツティー。

レモンティーは有名ですが、さまざまな果物で楽しめます。

ティーバッグを使った簡単な作り方を少し紹介。

 
まず、ティーポットの中にフルーツのスライスを折り曲げたり

少しつぶしたりしておきます。

例えば、レモンティーの場合、

皮の部分を取り除いたレモンスライス1枚を。

バナナティーは、バナナの皮をむいて厚さ2~3㍉の輪切りを2枚。

ストロベリーティーであれば、イチゴ一個を2分の1にカットし、

少しつぶして、それぞれポットに入れます。

そこに95℃~98℃のお湯300㏄を注ぎ、ティーバッグを

入れて2分たてば完成です。

また、7対3くらいの分量でミルクを入れれば、

ミルクフルーツティーができます。

≪ 他の果物の種類と使い方 ≫

オレンジ・・・皮のみ・・・つぶして入れる

グレープフルーツ・・・皮のみ・・・つぶして入れる

リンゴ・・・皮、果肉

メロン・・・果肉のみ

巨峰・・・皮、果肉

パイナップル・・・果肉のみ

他のフルーツティーでも工程は同じですが、果物によって、

皮のみを使用したり、つぶしていれるなど多少の違いがあります。

紹介する果物以外でも、独自のアレンジを考えてみてください。

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