「突っ張り棒」使い方を工夫するだけで、
家の隙間を収納スペースに変身させることが
できます。
突っ張り棒は100円ショップなどで
簡単に手に入る上、上手に使うことで、
狭いスペースを有効利用でき、片付けの
幅も広がります。
しかし“なんでも収納„と思い込むと、
かえって収納スペースがモノであふれかえって
しまいます。
そこで、収納に際して、大切な考え方の確認。
空いているスペースを有効に
◆ 使うモノのみ収納
片付けが苦手な人には、
「自分が捨てたくないもの」を
クローゼットや棚、引き出しなどの
収納スペースに入れる傾向があります。
例えば、取りあえずしまっているモノや、
「いつか使うだろう」と取ってあるモノです。
一方、よく使うモノは収納せず、自分の周囲に
置いて、散らかってしまうのです。
使うモノが周囲にあふれ、視界に入るので、
収納されている捨てたくないモノまで全て
使うモノに思えてしまいます。
その結果、“収納スペースが足りない„と
棚を買い増す悪循環に陥ってしまいます。
収納スペースとは
「取っておきたいモノをしまう場所」ではなく、
「使うモノをしまう場所」であると考え方を
改めましょう。
◆ 使用する所にしまう
片付ける際、どこにしまうか・・・?
これにもルールがあります。
それは、「使う場所」が「片付ける場所」
ということです。
例えば傘であれば、どこの家庭も必ず玄関に
傘立てがあります。
なぜなら、外出時や帰宅時に傘立てを必要と
する場所が、玄関だからです。
ところがマスクの場合はどうでしょうか。
リビングにある救急箱の近くにしまっている
ケースがよくあります。
しかし、マスクを手に取るのは外出時がほとんど。
玄関を出る時にマスクの着用を思い出した場合、
リビングに戻らなくてはなりません。
そう考えれば、玄関が理にかなったマスクの
収納場所といえます。
このように、使う場所に片付ける
これを徹底するだけでも、家の中が整然としてます。
◆ 無理して埋めない
突っ張り棒はデットスペース(利用できない空間)を
ムダなく使うにはとても便利なアイテムです。
だからといって無理してデットスペースを収納に
使う必要はありません。
中には
「高い場所にある吊り棚が使いにくいんですけど、
どうしたらいいですか」
という人がいますが、その場合、無理に使う
必要はありません。
なぜなら、使いにくい場所にモノを置くと、
そのモノ自体を使わなくなるからです。
また、
「ここのスペースがもったいないなあ。
何か使えないかなあ」と
思うこともあるかもしれませんが、そうした
場所もあえて使おうとする必要はありません。
何か収納しようとすることで、モノが
増えてしまいます。
場所別アイデア
◇ 脱衣所
脱衣所に洗濯機が置いてある場合、洗濯機の
上の空間が広く空いているケースがあります。
そこもうまく利用しましょう。
まず、突っ張り棒を前後に2本取り付けて、
100円ショップなどで市販されている
ワイヤーネットを乗せて、結束バンドで
固定するだけで、バスタオルの置き場に
することができます。
さらには、2本の突っ張り棒を斜めに取り付け、
プラスチックの籠を立て掛けることで、洗濯
バサミなどの小物入れとして活用でき、洗濯
しやすい環境にすることもできます。
◇ 洗面台の下
洗面台の下には排水管があって、収納
しにくい場所。
ついつい、いろいろなモノを置いてしまいますが、
上のスペースが気になります。
しかも、スプレー洗剤を置くと、その上には
モノが置けません。
ところが、空間の上の部分に突っ張り棒を設置
すれば、スプレー洗剤を引っ掛けて収納できる
ようになり、空間の高さを有効利用する
ことができます。
◇ トイレ
トイレの収納棚のは、清掃グッズがしまって
あったりしてスペースが埋まっているものです。
トイレ内の空いた空間に突っ張り棒を
取り付ければ簡単にトイレットペーパーの
置き場ができます。
◇ キッチン上
キッチンの上の棚は高い所にあるため、
奥の方に何があるか見えません。
そこで有効なのが、短めの突っ張り棒2本を
縦に使う方法。
そうすることで仕切りの役割をし、
水筒などを縦に重ねて収納できます。
これは、必ずしもキッチンの
上の棚だけに限りません。
空いているスペースに応じて、
縦に使うのもオススメ。
◇ キッチンの下
キッチンペーパーはどこに収納するか
困ってしまいます。
キッチン周辺に置くと場所を取り、
見栄えがよくない場合も。
そこでオススメなのが、キッチンの下の
引き出しに納めてしまうことです。
キッチンペーパーを突っ張り棒に通して
引き出しの中に備え付けます。
キッチンペーパーホルダーの完成です。
しかも、キッチンペーパーを引っ張って
から引き出しを閉めれば、引き出しの
角で切ることもできます。
また、キッチンの下の引き出しは、箸や
スプーンなどを入れていることが多いと
思いますが、少し厚底であることを利用
してもう一工夫すれば、さらなる引き出しを
作ることができます。
2本の短い突っ張り棒を、間隔を短めにして
前後に取付けて、そこに浅いトレイを置く
ことで簡単な引き出しになるのです。
トレイの底に粘着フックを付けるか、
奥にストッパーとなる突っ張り棒を付ければ
引き出しが奥に行き過ぎることはありません。
◇ レンジ台
レンジ台の電子レンジの上はデットスペースに
なっていることが多い場所。
この空間の手前と奥に2本の突っ張り棒を
取り付けます。
そこにトレイを置けば、ラップやアルミホイルの
置き場に変身。
おぼんなどを置く棚の代わりのもなります。