健康・美容

疲れやすい時、食欲がない時など薬膳茶がおススメ

投稿日:2017年10月5日 更新日:

疲れやすい、食欲がない・・・・・。

体の不調を改善し、元気に過ごしたいものです。

そんな時に、お薦めなのが「薬膳茶」

身近な食材で簡単に作れる薬膳茶を紹介します。

食事療法の一つとして未病を改善

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漢方医学って何?

漢方医学は人類の知恵といえます。

はるか昔の人は、暑い季節をしのぐには、どんな食材を取れば

体が冷えるか、どんな食べ物が体を温めるかを体感として知って

いたようです。

それを体系的に理論化したのが漢方なのです。

漢方薬や薬膳、鍼灸や気功は、この漢方医学を根本として、

その対処の仕方を変えたものといえます。

漢方医学の考え方をベースにして、「薬」として服用するのが漢方薬。

野菜などを組み合わせて食事療法の一つとして取り入れるのが薬膳。

漢方の強みは、何といっても未病の改善です。

病院は、病気にかかってから行くことがほとんどです。

しかし、漢方には未病つまり病気とはいえないまでも、胃腸が弱っている、

疲れる、だるいといった心身が弱っている状態を改善する効果があると

いわれています。



体調に合わせた食材の組み合わせ

漢方の基本の一つに、食材が持つ性質を五つに分けた

「五性」という考え方があります。

程度の差はありますが体を温める物を「熱性」「温性」と言います。

熱性は、興奮作用があり、コショウや唐辛子、シナモンなどがあります。

これらを摂取することで体が熱を帯びて温かくなります。

温性はクルミやショウガなどです。

逆に体を冷やす物を「寒性」「涼性」と言います。

寒性は、バナナやタケノコなどで、鎮静・消炎作用があります。

涼性は、菊花やトマト、ナスなどがあります。

そして、クコの実や黒豆茶など、どちらでもない物を「平性」といいます。

例えば、目の充血や口内炎、肌荒れ、イライラがある時は、寒涼性の食材を。

冷え性、胃腸が弱い、疲れやすいなどの時は、温熱性の食材を摂取します。

また、五性の考え方は季節にも当てはまり、夏は暑さをしのぐために寒涼性の

食材をやや多めに取り、冬は冷えて血行が悪くなるので、温熱性の食材を取る

といったような選び方をします。

そうした考え方で組み合わせるのが薬膳なのです。

体を構成する3つの要素

漢方では、気・血・水が体を構成していると考えます。

気とは体に流れるエネルギーのこと。

元気、やる気、覇気、根気、気合いなどといいます。

血液循環や新陳代謝を促したり、体を温め、体温を正常に保ったりする

役割があるとされています。

血は血液と栄養分のことです。

水は体を潤す血液以外の体液のこと。

 
これら三つの要素のそれぞれが、不足しているか、滞っていたり、詰まって

いたりするのかで症状を判断するのです。

気が足りないと、風邪をひきやすくなったり、疲れやすくなります。

ストレスなどから心と体が緊張していると気が滞っている状態といえ、

イライラしたり、落ち込んだりします。

血も不足してくれば、栄養と潤いがなくなっていきますし、血行が悪くなれば、

冷えや肩こり、月経痛などにつながります。

水は潤いのもとですので、不足すれば、肌の乾燥や口の渇きに。

滞っていれば、水分の代謝が悪く、むくみや体のだるさとなるのです。

この体の三つの要素が互いに助け合い、コントロールし、密接に関係しながら

全身の生理機能を営んでいるのです。

そのため、気・血・水が充実して巡っている状態なら心も体も元気で、何かが

不足していたり滞っていたりすれば、心身の不調がさまざま症状として現れます。



おススメドリンク

五性と気・血・水を組み合わせた簡単な薬膳茶

〈 緑 茶 〉

緑茶は体の熱を冷まし、消化を促す働きがあります。

喉の痛みや口内炎、吹き出物などの皮膚の炎症も和らげます。

〈 菊 花 〉

菊花は、めまい、イライラ、高血圧、花粉症を防ぐとされます。

目の充血や乾燥、腫れ物の解毒の効果もあります。

【こんな悩みに】

ほてり、喉の痛み、ニキビ、二日酔いなど。

≪材料≫

緑茶 小さじ2

菊花(食用・小サイズ)5個

熱湯 300~400㏄

≪作り方≫

ティーポットに緑茶と菊花を入れ、

熱湯を注いで蒸らして完成。

〈 ゆず茶・白きくらげ 〉

ゆずは二日酔いや胃の不快感を解消。

咳止め効果があります。

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白きくらげは滋養強壮や肌に潤いを与えます。

皮膚の乾燥や空咳のほか、疲れや息切れに効果があります。

【こんな悩みに】

咳、喉の痛みや乾燥、痰、口の渇きなど。

≪材料≫

緑茶 小さじ1

ゆず茶 小さじ2

白きくらげ 1㌘

熱湯 200㏄

≪作り方≫

ティーポットに緑茶を入れ、熱湯を注いで蒸らす。

カップにゆず茶と白きくらげをいれる。

カップに緑茶を注ぎ、よくかき混ぜ、白きくらげが

広がれば完成。



〈 紅 茶 〉

体を温めて、精神を安定させます。

血の巡りをよくするため、冷えや肩凝りに効果的です。

〈 なつめ・シナモン 〉

シナモンは冷えからくる腹痛や関節痛、月経痛などの

痛みを和らげます。

なつめは、食欲不振や体の疲れにいいです。

【こんな悩みに】

疲れ、老化防止、貧血、冷え、関節痛、しもやけ、シミなど。

≪材料≫

紅茶 小さじ2

なつめ 1~2個

シナモンスティック 1本

熱湯 300~400㏄

≪作り方≫

ティーポットに紅茶、なつめ、シナモンスティックを入れ、

熱湯を注いで2~3分ほど蒸らして完成。

〈 牛 乳 〉

五臓を養い、肺や胃腸、肌や髪を潤します。

喉の渇きや便秘解消、リラックス効果もあります。

〈 なつめ・黒糖 〉

黒糖は血を補うため、出産後の不正出血や体力回復、貧血に有効。

冷えからくる月経痛や月経不順など、女性特有のトラブルに効果あり。

【こんな悩みに】

不眠、イライラ、落ち込み、疲れなど。

≪材料≫

牛乳 200㏄

なつめ 1個

黒糖 適量

≪作り方≫

カップに温めた牛乳となつめ、黒糖を入れ、よくかき混ぜれば完成。

〈 豆 乳 〉

豆乳は血を補い体液を増やして、潤いの効果を高めます。

貧血や低血圧、気管支が弱い、鼻が詰まるといった症状に

効果があります。

また、口の渇きにも良いです。

〈 黒ゴマ・クルミ・黒糖 〉

黒ゴマは耳鳴りやめまい、肌や髪のバサつきに効果的です。

腸を潤すため乾燥からくる便秘にも有効です。

クルミも腰痛や耳鳴り、肌の老化防止、滋養強壮の効果が

期待できます。

慢性の咳やぜんそくにも有効で、息切れや便秘の解消にも適しています。

【こんな悩みに】

保湿、滋養強壮、疲れ、冷え、生理不順、老化防止、

白髪、抜け毛など。

≪材料≫

豆乳 100~150㏄

黒ゴマ(すりゴマ) 大さじ1

砕いたクルミ 大さじ1

黒糖 適量

≪作り方≫

カップに温めた豆乳と黒ゴマ、クルミ、黒糖を入れ、

よくかき混ぜて完成。

〈 ジャスミン茶 〉

体の熱を冷まし、消化を促します。

「気」の巡りをよくするため、イライラや憂鬱な気分などを

解消し、精神を安定、リラックスさせます。

〈 菊花・クコの実 〉

クコの実には老化防止の効果が。

耳鳴りや精神減退の改善にも有効です。

眼精疲労や視力低下などの目のトラブル解消にも適している。

【こんな悩みに】

ほてり、イライラ、目の充血、月経前の不調など。

≪材料≫

ジャスミン茶 小さじ2~3

菊花(食用・小サイズ)5個

クコの実 小さじ1

熱湯 300~400㏄

≪作り方≫

ティーポットにジャスミン茶、菊花、クコの実を入れ、

熱湯を注いで蒸らす。

茶葉が広がったら、カップに注いで完成。

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