暑い夏を少しでも上手に涼しく生活を
過ごすために知恵と工夫で乗り切っていき
たいものですね。
そんで暑い夏を涼しく過ごすための
コツとは何?
知恵と工夫次第で(家の周りでできること)
◆ 扇風機
扇風機はエアコンに比べて「冷やす」という
点では劣りますが、節電のもなり、使い方
次第では、効果をあげることができます。
例えば、扇風機を使って自然の風を部屋に
取り込む方法です。
部屋の窓やドアを2カ所以上開けて
風通しをよくします。
そうすると、部屋の中を風が通り抜けて
いきます。
その風が出ていく方の窓際に扇風機を
置いて外に向かって風を送ると、室内に
風の循環が生まれ、さらに自然な風が
通り抜けていくようになります。
また、換気扇を回すだけでも室内に
こもっている空気を動かすことができます。
扇風機でも冷たい風を生むこともできます。
その方法は、一つは扇風機の前に氷や
冷えた物を置く方法です。
牛乳パック等で水を入れて凍らせ、大きな
氷を作ります。
その氷をボウルや桶に入れて、扇風機の
前に置けば、冷えた空気が送られます。
これは水を冷凍したペットボトルでも
代用でき、その場合は、水滴の対策として
ペットボトルの下にタオルを敷くと
いいでしょう。
さらには、濡れたタオルをハンガーに掛け、
椅子などに引っ掛けて扇風機の前に吊るす
方法でも、涼しさも楽しめます。
その上で、これらの方法は簡易的なもので、
扇風機だけを使うよりは涼しい風になりますが、
部屋全体の温度を下げることには難しいことも。
エアコンの設定温度が高くても、うまく併用
すればエアコン単独で使用するよりも電気代を
抑えられる場合もあります。
◆ 湿気対策
温度と湿度が高いと、部屋が蒸し暑くなります。
その対策としては、涼しい部屋を作ること。
つまり、風通しをよくすることです。
空気の流れが生まれれば、室内の熱気や湿度を
一掃することができます。
さらに部屋の湿気を下げるには、通気性を
よくする必要があります。
窓を2カ所開けて空気の流れを作るのも手ですが、
例えば、家具の配置にも注意したいところです。
家具や家庭用品を部屋の壁のある吸気口の
前に置いてしまうと、空気の流れが止まって
しまいます。
逆に、家具と壁の間は、10㌢ほどでいいので
隙間を作れば、空気の流れる道ができます。
◆ 打ち水
外から室内に入ってくる風を少しでも
涼しくしたいものです。
それには、打ち水が最適です。
熱いアスファルトや土の水を掛けると、
蒸発の際に熱を奪い、周辺の温度を1~3度
下げます。
打ち水をする時間は、水を撒いてもすぐに
蒸発してしまう日中ではなく、まだ暑くならない
朝のうちや、暑さが一段落した夕方が
いいでしょう。
一軒家の場合は、玄関先や庭などがいいですが、
マンションであれば、下の階の人に迷惑に
ならないように気をつけながら、ベランダに
水を撒くと効果的です。
さらには地面だけではなく、家の壁のも水を
掛けると、さらに涼風が生まれます。
打ち水をした後は、そこの窓を開けて風を
室内に取り込むようにしましょう。
雨水をためたり、お風呂の残り湯など、
日常生活で発生した水を使うといった
工夫もできます。
◆ 緑のカーテン
緑のカーテンとは、植物のつるによって
カーテンのように天然の日よけを
作ることです。
窓からの日差しを抑えて日陰を作り、
周囲の表面温度を下げてくれます。
さらには、葉の蒸散作用により空気を
冷やす効果もあるのです。
そのため、節電や省エネ対策にも最適。
植物の種類は、食べられるものなら
ゴーヤやキュウリ、観賞ようなら
フウセンカズラやアサガオがお勧めです。
身の周りの工夫
◆ 服装
日差しの強い夏は、少しでも体感温度を
低く抑えたいものです。
白やベージュといった明るめの色は、
太陽熱を吸収しにくいためお勧めです。
また女性の場合は、ワンピースのように
ゆったりとした服がいいでしょう。
フワッとした服であれば、服の内側で空気の
対流が起きやすく、涼しい体感が得られます。
ワンピースとはいわないまでも、スカートの
ようにフワフワした服装でもいいです。
体にぴったりした服に比べて快適さが違います。
◆ ハッカ油
涼を取る身近なグッズとして、
うちわや扇子があります。
これもちょっとした工夫で、さらに清涼感の
アップした風を送ってくれます。
それにはハッカ油を使います。
うちわや扇子のシミにならない箇所に
(手元のプラスチックや竹の部分などに)
ハッカ油を少量付けるだけ。
それだけでミント特有のスーッとした風が
生まれ、気分がとてもリフレッシュします。
ハッカ油は清涼感を楽しめるだけでなく、
防虫や消臭、殺菌などのさまざまな効果がある。
◆ 体を冷やす
室内を冷やす工夫も大切ですが、血液の流れを
使って体内から冷やすこともできます。
特に首や手首、足首には太い血管が通っており、
そこを大量に通る血液を冷やすことで、体温を
下げることができるのです。
これは熱中症対策にもなります。
保冷剤などをタオルで巻いて行ってもいいですが、
冷やし過ぎには注意しましょう。
◆ 重曹湯
夏場は疲労がなかなか取れないため、しっかりと
湯船に漬かりたいものです。
どうしてもシャワーで済ませがちですが、
ぬるま湯にゆっくりと漬かることで疲れが
癒されます。
38度~40度くらいのお湯に10分間ほど
ゆっくりと漬かるといいでしょう。
副交感神経が働くことで心身共に
リラックスできます。
長湯に注意する必要がありますが、血管が
広がり血液の流れが良くなるので、汗と
共に体の老廃物も排出されます。
夏の入浴剤としてお薦めしたいのは
重曹です。
浴槽に大さじ3杯の重曹をいれるだけで、
とても簡単です。
湯上りがすごく気持ちよくて美肌や体臭予防
にも効果があり“美人湯”などと
いわれるほどです。
重曹はメーカーによって、清掃用や食品用
などと表記して販売しているケースがあります。
そうした場合は、口の入っても大丈夫な
「食品用」を使うようにしてください。
中には「○○用」と記載がなくても、
「食品や入浴剤としての使用は控えてきださい」
といった表記がされているものもありますので
注意しましょう。
寝具関係の工夫
◆ そば殻枕・小豆枕
昔から自然素材の安眠枕として親しまれてきた、
そば殻枕と小豆枕です。
そば殻は通気性と吸湿性に優れ、熱を拡散し
頭を冷やす効果があります。
小豆枕も小豆が涼やかで、頭への指圧効果も
あり気持ちがいいです。
両方とも一般的に販売されていますが、
作り方はいたって簡単です。
綿ブロードなどで枕の形に縫い、ほどよい
高さになるまでそば殻などを詰めれば完成。
場合によっては「枕」そのものとして使用
しなくとも、巾着袋くらいの布や袋に入れて
枕と一緒に置いて寝ても気持ちがいいです。
小さいと、冷蔵庫に入れて冷やしておくことも
できます。
ただし、中には虫が付く場合もあるので、
定期的に日干しするといいでしょう。
◆ 寝ござ
夏の寝具で最もお薦めなのが、寝ござです。
床の上に敷いたり、敷き布団の上に敷いて
使います。
素材のイグサは、綿の約3倍の吸湿力を
誇っています。
汗を吸い取ることで体が蒸れず、涼しさを
保ち、さらには、汗でべとつくこともありません。
また、室内の湿気を吸収し、部屋が乾燥してくれば
吸収した水分を放出する役割も担っています。
ホームセンターなどで販売されており、
入手しやすいです。
◆ タマネギの香り
伝統的な安眠材として昔からタマネギが
使われてきました。
独特の鼻につく香りには、心身の緊張を
ほぐす鎮静効果があります。
そのため、おのずから寝付きやすく
なるのです。
やり方は、ほのかに匂いを感じる程度の
分量のタマネギを刻んで、皿に入れて枕元に
置くだけです。
匂いが強すぎると気分の妨げになってしまう
ので注意しましょう。