年末年始など医療機関が休診している場合、
急な病気や事故に見舞われた時、
備えておくと便利な常備薬。
しかし、何をそろえればいいのか、迷う
ことはありませんか?
突然の不調にも安心
薬は一人一人、効果の出方に個人差があります。
そのため、常用している薬がある場合、少し
持っておき、使用期限内に使った分を補充
しておくと、急な場合にも役立ちます。
と東京都健康安全研究センター・食品医薬品
情報担当の方が語っています。
その上で、市販の医薬品のうち、普段から
飲み慣れた総合感冒薬や解熱鎮痛薬、湿布が
あると便利。
ただし、これらの薬には、飲み方や使用期限
などがパッケージに記載されているため、
パッケージと薬を別々にしないことが大切。
衛生用品で備えておくといいのが、ガーゼ、
伸縮性がある包帯、絆創膏、とげ抜き、
ハサミ、脱脂綿、体温計、マスクなど。
年末年始はアルコール摂取の機会も増えます。
「そこで注意したいのが、いわゆる
『飲み合わせ』の問題です。
アルコールで薬を飲むと、効果が強く
なりすぎて体調を崩す恐れがあります。
また、葛根湯など『麻黄』の入った漢方薬と
エフェドリン入りの咳止め薬を併用すると
過剰な血管収縮を招いたり、納豆など
ビタミンKを含んだ食品と血管凝固を防ぐ
ワルファリン入りの薬を摂取したりすると
血管凝縮を防ぐ作用が阻まれ、血栓が
形成されてしまう危険もあります。
薬の『飲み合わせ』は他にもいろいろ
あるので、医師や薬剤師と相談してください。
薬のパッケージの見方
【 リスク分類 】
薬は、副作用のリスクの程度に応じて
要指導医薬品
(必ず薬剤師が対面販売するもの)
第1類医薬品
(特にリスクが高いもの)
第2類医薬品
(リスクが比較的高いもの)
第3類医薬品
(リスクが比較的低いもの)
に分かれています。
要指導医薬品と第1類は
薬剤師のサポートが必要。
第2類以下は登録販売者にも相談できる
ことができます。
【 用法・用量 】
いつ、どのくらいの量を服用すればいいのかが
記載されています。
服用の時間で間違えやすいのが「食間」。
「食間」とは食事と食事の間、食事のおよそ
2時間後を指します。
また「成人(大人)」とは、通常15歳以上の
ことをいいます。
【 成分・分量 】
配合されている成分と分量が記載されています。
また、原則として、含まれている全ての添加物が
記載されています。
【 効能・効果 】
薬には、どんな症状に効くかといった効能・効果が
説明書やパッケージなどに書いています。
たくさんの効能・効果を持っているものもありますが、
効き目の順番に書いているわけではありません。
【 保管・取扱上の注意 】
保管の仕方や服用してはいけない人、
服用後の注意などが記されています。
【 使用期限 】
市販の薬は、通常、薬の効き目が保たれている
期限である「使用期限」が書いてあります。
期限が過ぎたものは使わないようにしましょう。
また、医者から出された薬は、指示された
期間内に使いましょう。
餅を喉に詰まらせたら
正月に食べる機会が多くなる餅。
しかし、喉に詰まってしまった場合、
どうすればいいのでしょうか?
声を出せない時、顔色が急に真っ青になった時
などは、食べ物が気道がふさがれています。
周囲がその様子に気付いたら、大声で助けを
呼び、119番通報を行うとともに、直ちに
異物除去を始めます。
咳をすることが可能ならば、できる限り咳を
させます。
咳ができず窒息している時は、年齢や性別に
関係なく「背部叩打法」を行います。
まず、食べ物を詰まらせた人が立っているか
座っている場合はやや後ろから片手で傷病者の
胸か下あごを支えて、うつむかせます。
次に、もう片方の手のひらの付け根で左右の
肩甲骨の中間辺りを強く何度もたたきます。
食べ物が口の外に出るか、窒息で苦しむ反応が
無くなるまで続けます。
このようにならないように、水分を取りながら
食事をすることなどを心掛け、事故を未然に
防ぎましょう。