子育ては試行錯誤の連続。
子どもと関わる中で、
「私のやり方で大丈夫かな?」
と不安になることもあります。
そうした不安とどのように
付き合えばよいのか?
手軽な多くの情報
昔と比べ、自分の子育てに、どこか自信が
持てない人が増えたように感じます。
何か問題が起きると、
「私のやり方で大丈夫なのか?」と
気にされる。
これは、おそらく、誰もが手軽に多くの
情報を得られるようになったからでしょう。
インターネットで検索すれば、子どもの
問題、病状への対応を知ることができます。
しかも専門家が発信する情報もあり、
ごもっともな内容が多い。
情報がたくさんある分、どれが正しいのかが
分からなくなり、今の自分の子育てに
自信が持てなくなっているのです。
子育てで大切なポイントは、自己肯定感を
育むことだと思います。
「生まれてきてよかった」と実感を持つ
子どもに育てることです。
自己肯定感が高いとさまざまな課題にも
挑戦でき、壁にぶつかっても乗り越えて
いくことができます。
自己肯定感は親が子どもに贈れる何よりの
宝物なのです。
ただ、子どもの自己肯定感が育つためには、
結局、親の自己肯定感が大事。
親が自分に対して自信を持ち
「生まれてきてよかった」と感じて
生きることが、そのまま子どもによい
影響を与えます。
そのためには多くの情報に振り回されず、
親御さんご自身の感覚を信頼して、わが子に
とって正しいと思うことを行う大切さを
知っていただきたいと思います。
病院に行く判断は?
* 幼い子どもは体調を崩す
ことも多く、その都度病院に
連れて行くべきかどうか悩む?
「こういう時は家で様子を見なさい」
「病院に行きなさい」などと、
責任もって言うことは難しいですが、
一つはっきり言えることがあります。
それは、お母さんお母さんが感じる違和感を
大切にすること。
お母さんは自分のおなかを痛めてわが子を
産み、四六時中一緒に過ごしています、
医学には詳しくなくても子どもの体調の
変化には一番敏感なはずです。
そのお母さんが、
「何か変だな?いつもと違うな?」と
感じたら、その感覚を大切にして、
すぐに病院に連れて行く。
その判断が一番いいと思います。
お母さんが持っている感覚は、時に
専門家以上に鋭く、的を射るのです。
抱っこの疑問
親は責任感が強い分、考えてしまう
まもしれません。
抱っこし過ぎると、
「抱き癖が付く」
「わがままになる」とか、
抱っこしないと
「愛着が損なわれる」など、
さまざまに言われます。
ただ結局、ケースバイケースで、絶対に
こうしなければいけない、というような
考えはないのです。
抱っこしたいなら、抱っこすればいい。
ただ、あえて言うならば、義務感や
不安な気持ちではなく、幸せな気持ちで
することが大切でしょう。
抱っこしないとこの子はきちんと育たない、
悪いことが起きる。
そんな不安な気持ちで抱っこしていては、
子どもによい影響を与えない
のではないでしょうか。
* 子どもに抱っこをせがまれ続け、
泣き声を聞くだけでも嫌に
なってはなれたくなる。
ダメな母親でしょうか?
離れたい時は周囲のサポートを借りて
離れてください。
お母さんの健康があっての
子どもの健康ですから。
「悪い母親と思われる」という心配は
必要ありません。
産んだだけで十分、尊いのです。
母親ができない分、父親がやって
あげてもいい。
親は子どものために、できることを
やればいいのです。
子どもはそんなに「弱い存在」では
ありません。
「わが子はちゃんと育つのか」と
悩むのは、心配し過ぎだと思います。
子ども自身にちゃんと育つ力がある。
その力を支える。
それが保護者の役割でしょう。
親が抱っこする、しないで子どもの人生は
変わりません。
親が幸せを感じて生きること。
それこそが子どもを育むことに
つながると思います。