子育ての真っただ中では、ストレスを
感じることも多く、イライラが募る
ものです。
そんな、子育てのストレスを上手に
コントロールするためのポイント。
“現実„から離れる時間も
ストレスは一般的に、生活環境などの
外的な要因と、個人の性格、ものの考え方
といった内的な要因から起きるものとが
掛け合わさって、相乗的に生じるものと
考えられています。
生活環境が大変でも、性格が非常に明るく、
くよくよしない人の場合、強いストレスを
感じずに生きられることも事実です。
だからこそ、個人が外の環境と
どう向き合うかということが、
大事になってきます。
子育てストレス解消5点
◇頑張った自分にご褒美や
視点を少し先に向ける
★ 一人になる時間をうまくつくる
多くのお母さんは子育てや家事、地域活動等の
全てに真面目に取り組んでいると思います。
とても素晴らしいことです。
ただ、真面目というのは見方を変えると
「常に自分と向き合っている」
「自分と対決している」状態です。
極度に自分と対決している状態が続けば、
強いストレスが生じます。
自分と対決するのをやめることを心理学では
「閉鎖」と呼びます。
一人になる時間をつくることです。
一生懸命に課題に挑戦しようと励む一方で
適度に“現実„から離れて自分一人になる
ことも、ストレスを上手にコントロール
するためにはとても大事です。
長時間ではなく、ちょっとした時間でも
いいから公園のベンチに座って景色をみる、
すきな音楽を聴く、コーヒーを
飲むといったことでもいいでしょう。
自分の生活スタイルの中で、ごく自然に
ストレス解消につながることをするのが
お勧めです。
★ 自分にご褒美をあげる
子育てを頑張った後に、映画を見に行ったり、
欲しいものを買ったりといったご褒美を
与えることを意識してみてください。
実際の生活の中では、自分が心から
楽しめる、具体的なご褒美を目標に
頑張ることが、ストレスの軽減に
つながります。
★ 吐き出せる場をもつ
同世代の方や同じ年齢の子どもが
おられるお母さんと、日頃の悩み、
つらさを語る。
自分の思いの丈を聞いてもらう。
つらかったことを吐き出す行為は
カタルシス、心の浄化作用になります。
自分のことを語ると、気持ちが
楽になるものです。
★ 助けられ上手、
甘え上手なお母さんになろう
家族や近くの親戚、知人にうまく甘えて
子どもの面倒を見てもらったり、自分の
時間をつくったりするのです。
「子育ては家族の問題だ」と
意識し過ぎると、他人に相談できずに、
問題を一人で抱え込んでしまうことが
あります。
それでストレスが溜まり、問題が
さらに悪化してしまうことも。
一人で抱え込み過ぎないことで心が
軽くなります。
つらいことは、少しでも誰かと共有
できるように心掛けましょう。
ただ助けを求めるといっても、こちらの
全ての要求に応じてもらうのは適切
ではありません。
10の要求のうち、1か2を聞いて
くれたら、理解できる人だと捉える
ことも大事だとおもいます。
★ 子育てに完璧を追い求めない
例えば、プロのアナウンサーも時には
原稿を読み間違えます。
超一流のフィギュアスケーターでも
ジャンプを失敗することが何回も
あります。
子育てでも失敗がたくさんあるのが
当たり前です。
ただ、失敗ばかりに目を向けないで、
少し先を見ていただきたいのです。
近くのものばかり見ていると、目が
疲れるでしょう。
だから、ちょっと遠くを見るのです。
目の前の問題ばかりに気を取られるの
ではなく、少し先を見据える視点が
あると、心は軽くなります。
楽観主義は、未来志向から生まれます。
ちょっと先を見つめる心掛けです。
そこから希望も生まれるのです。
日本助産師会
http://www.midwife.or.jp/general/supportcenter.html