髪型はその人の印象を大きく左右します。
それだけに、白髪は気になり、どう
うまく付き合っていけばいいか悩む
ところです。
そこで、白髪染めなどのコツを
まとめてみました。
メリットを生かす
女性は特に、少しの白髪であっても
気になると思います。
女性に
「白髪は、染めてからどの
くらいの期間で気になりましか」と
尋ねたアンケートで、平均すると約2週間で
気になるという結果がありました。
それほど、白髪は気に掛かる、身近な
悩みでしょう。
美容室で整えてもらっている人、市販の
染毛剤で染めている人など、それぞれだと
思いますので、ケースに合わせたメリットや
注意点を紹介します。
■ 自宅で染める
美容室で染めるより安上がりだったり、
定期的にヘアサロンに通うのが難しかったり
することを理由に、自宅で染めるケースが
多いと思います。
本来はプロである美容室で染めてもらうに
越したことはありません。
その前提に立って、次のような人は、自宅で
ケアしてほぼ問題ないと考えられます。
① ロングヘアかセミロングの人で、
ハチ(頭の両サイドの最も出っ張っている
部分。鉢巻をする箇所)よりも、
後頭部の白髪が隠れて目立たない人。
② 頭頂部の分け目やもみあげ付近など、
目立つ部分のみ染めることが、
苦にならない人です。
つまり、正面から見て白髪があまり目立たず、
顔の周囲の白髪を小まめに染めるのを面倒
くさがらない人は、自宅でのケアで十分
だと思います。
鏡で自らの視界に入り、染めやすい部分のみに
白髪があるようなら、
自分で染めても大丈夫でしょう。
ただし、ショートヘアの場合は、全体を
染めないと色むらが目立ってしまうので、
ロングヘアより染髪は難しくなります。
■ 美容室と併用
自宅染めは髪の長さにもよりますが、
色むらが生じたりして、キレイに染めにくい
ものです。
でも、経済的負担や時間の制約などから
美容室に頻繁に行くことができない人も
多いではないでしょうか。
そうした人は、美容室の利用を最小限に抑え、
自宅染めを併用する工夫をしましょう。
「美容室で染める」プラス
「ヘアカラートリートメントを併用する」
ことがオススメです。
具体的には、次のような流れになります。
① 美容室で白髪染めをしてもらう。
② 2週間~1ヵ月して根元の白髪が
目立ってきたら、自宅でヘアカラー
トリートメントを使って根元を染める。
③ 染めた際の色むらや顔回り以外の
白髪も目立ち始めたら、再び美容室で
染める。
これなら、金銭面での悩みを多少は軽減
することができます。
■ ヘアサロンで染髪する
ヘアサロンのメリットは、何といっても
プロが染めてくれることです。
白髪と既染毛(染めている毛)とで
処置の仕方を変え、的確な技術で
カラーリングを施してくれます。
そのため、思い通りの色に染められ、
色むらが起きません。
また、髪質によって適合するヘアカラーが
異なりますので、その点も、美容師に
任せられます。
他にも、美容師はブラシを使いテクニックを
駆使して染髪しますので、頭皮に染料が
触れないようにしながら根元まで染め上げ、
頭皮を傷める心配もありません。
髪の傷みやアレルギー、地肌の荒れなどが
気になる人は、自宅で染髪せずに、
ヘアサロンで相談してみてください。
染毛時の注意
☆ 色むら
染めている毛を既染毛といいます。
白髪の多い人は、髪が伸びるほどに
既染毛と白髪の境目がどうしても目立って
しまいます。
自宅での白髪染めの難しさは、既染毛も
白髪も一緒に染毛剤を塗って
しまうことです。
既染毛の方がさらに濃く染まってしまうため、
色むらが生じます。
後頭部など、鏡を使っても見えない部分は、
染毛剤が満遍なく行きわたらず、むらが
できてしまいがちです。
家族に手伝ってもらい、薬剤を不必要な
所には塗らないようにしてください。
☆ 頭皮に触れない
酸化染毛剤(2剤式など)は、刺激が強く、
地肌や髪にダメージを与えます。
使う際は、肌に触れないように気を付け
ましょう。
美容室なら、その点を考慮して染毛して
くれます。
☆ 洗面所などが汚れてしまう
自分で白髪染めをすると、どうしても
洗面所や浴室を汚してしまいます。
家族に手伝ってもらうといいでしょう。
髪を染める力は劣りますが、アレルギー
反応が起こりにくいカラーシャンプーや
カラートリートメントを使うと、
後始末に苦労しません。
◆ 気になりだしたら?
白髪が気になりだしたら、部分染めが
オススメです。
例えば、白髪の数が少なく数本程度であれば、
タッチペンで部分だけ染めるのがいいでしょう。
そうすれば、黒い髪に染毛剤が付着することなく、
色むらが生まれません。
または、カラートリートメントを部分的に塗る
だけでも十分に対処でき、アレルギー反応も
ありません。
◆ 必ずパッチテストを
用法・用量を守ることが原則です。
特にパッチテストは手間が掛かりますが、
きちんと48時間かけて行ってください。
これは染毛剤でかぶれてしまう体質か
どうかを調べるもので、これまで何も
異常なく使用していたとしても、体質の
変化によりかぶれてしまう場合もあります。
目立たなくするコツ
白髪の多さにもよりますが、多少、少なめなら
次のような工夫でカバーできます。
① 頭頂部(トップ)のボリュームアップ
頭頂部(トップ)の部分を根元から
ふんわりと立ち上げることで、白髪が
あまり目立たなくなります。
逆にペタッとしていると、どうしても
目に付いてしまいます。
ロングヘアの人は、なるべくトップを
軽くしてもらって、ふんわり感を出す
ようにしてください。
髪を乾かす際に、頭頂部の髪を上に
引っ張り、ドライヤーの熱風を当てると、
根元が立ち上がってふんわりとなり、
白髪が目立ちにくくなります。
② ストレートヘアは髪の毛が寝て
しまうので、白髪が目立ちやすく
なります。
パーマなどウェーブをかけると、
ふんわり感が出て、自然と白髪が
黒髪に隠れます。
③ 分け目をなくす・ジグザグにする
分け目の部分は、どうしても生え際の
白髪が目立つ箇所です。
そのため、分け目の無い髪型にするか、
きっちりではなく、ふんわりとジグザグに
分けるのも効果的です。
美容室で白髪が目立たない髪型を
相談してみてもいいでしょう。
カラー剤の特徴
◆ 2剤式
2剤式は一般的に酸化染毛剤といわれ、一度
染髪すると長持ちするので、1~2か月に1回
くらいの染め直しで十分です。
ただし刺激が強いので、頭皮に付かない
ように注意。
自分で染めるのが困難な場合は、家族に
手伝ってもらいましょう。
☆ 呼称
酸化染毛剤、ヘアカラー、白髪染め、
オシャレ染め、ヘアブリーチなど。
☆ 頭皮や髪のダメージ
ダメージが大きいのが難点。
アレルギー反応や薄毛のリスクもあります。
☆ 染まり具合
毛皮質の奥まで浸透し、発色もいい。
☆ 頻度・放置時間
長期間にわたって染まり、月に1回程度で
済みます。
製品にもよりますが、染める時の待ち時間は
20~45分以内です。
☆ 使いやすさ
混ぜる手間や後片付けが煩わしい面もありますが、
比較的に手軽です。
参考までに
syossカラージェニック
◆ ヘナ
天然素材の白髪染めとして人気のヘナは、
髪への負担がほとんどありません。
それだけでなく、質の高い純正なヘナであれば、
トリートメント効果もあるので、髪や頭皮を
健康な状態に戻すことも期待できます。
ただし、毛が染まるまで時間がかかることも。
独特の香りが苦手という人もいます。
☆ 頭皮や髪のダメージ
頭皮へのダメージが一番少ない。
☆ 染まり具合
染まりにくい人もいて、色の選択肢が
すくないのが欠点です。
☆ 頻度・放置時間
1~2か月に1回で済みます。
ただし、染める際の待ち時間が1~72時間と、
2剤式やカラートリートメントと比べて
最長です。
☆ 使いやすさ
手や肌に付くと落ちにくいのが欠点。
外出のない日に、できるだけ長い時間を
かけて染めるので、手軽とは言えませんが、
癒しとゆとりという点ではオススメできる
のではないでしょうか。
参考までに
ヘナ 専門店
◆ カラートリートメント
頭皮にやさしい半面、2剤式よりも色が
落ちやすいのが難点です。
カラートリートメントやヘアマニキュアは、
使い続けることで色が濃くなる性質が
あります。
☆ 呼称
ヘアマニキュア、カラートリートメント、
カラーリンスなど。
☆ 頭皮や髪のダメージ
アレルギーなどの心配も少ないです。
髪にもトリートメント効果があります。
(体調などの理由で、合わない時もあります)
☆ 染まり具合
頭皮に優しい分、そまり具合が控えめです。
☆ 頻度・放置時間
最初から思い通りの色にならないケースが
あります。
説明書に沿って数日間使用し、髪の色が
安定してきたら2~3日間、様子をみます。
2日で色落ちしてきたら2日に1回、3日で
色落ちしてきたら3日に1回といった具合で
使用するといいでしょう。
染める際の1回の待ち時間は、入浴時間の
中で5~10分程度。
☆ 使いやすさ
薬剤を混ぜる必要がなく、
後片付けも簡単です。
参考までに
5分で染まる!頭皮も育てる白髪染め「髪萌Wヘアカラーセット」
【ポーラ】グローイングショット カラートリートメント
ラボモスカルプアロマ
光で染まる簡単!楽しいヘアクリーム【サンカラーマックス】
その他
分け目を目立たなくする【ライツフォル】の女性用ウィッグ
まとめ
日本人は加齢と共に毛髪が白くなっていく
という方が多いですが、若くても
白髪になることもありますし、
極度のストレスにさらされることに
よっても白髪が多くなる傾向にあります。
生活習慣を見直し、白髪の原因を
つきとめて、増やさないような
対策も大切ではないでしょうか。