人間関係の悩みやプレッシャー、子育てとの両立など
女性を取り巻くストレスはさまざま。
心身のバランスを崩さないように日々を乗り切るには、自分に
合ったストレスの対処法を見つけることが大切です。
ストレスケアのポイントについて少しまとめてみました。
自分に合ったストレスケアが大切
頑張りすぎたり、仕事や人間関係の悩みに心が疲れたりしていませんか。
適度なストレスなら、仕事の効率を高めろ効果がありますが、
過剰にかかると体調不良や病気を引き起こす原因にもなります。
ストレスの感じ方や強弱は人によって異なりますが、ストレスを
感じやすい人には、考え方のクセがあるといわれています。
例えば、物事を○か×かで考える「全か無か思考」の人は
「この仕事を失敗したら、会社に居場所がなくなる」と考え、
自分を追い詰めてしまいます。
他にも「根拠もないのにネガティブなレッテルを貼る」
「よくないことが起こったときに、何でも自分のせいにしてしまう」
「『~しなければならない』『~すべき』と追い込んでしまう」など。
ではどうすれば、これらのクセを変えられるでしょうか。
まず、紙に書き出すことをお勧めします。
① 不快な気持ちになった出来事
② その時の気持ちや考え方
③ 冷静に考え直したら
など紙に書いてみる。
例えば、
① 上司に無視された
② 嫌われているかもしれない
③ 会議前で忙しかったのかな
というように。
三ヵ月も続けると、合理的に考えるクセが付いてきます。
同時に、ストレスへの対処法も大切です。
ストレスの原因そのものにアプローチする方法と、趣味や癒しの
時間で気分転換する方法があります。
どちらか一方ではなく、両方を組み合わせながら、自分に合った
ケアに心掛けましょう。
あなたはどのタイプ?
N・H・Kでチェック
当てはまるものにチェック。
一番少なかったタイプが、あなたに必要なストレスケアです。
複数あれば、どちらのアドバイスも参考にしてください!
CHECK 1
□ 睡眠は一日6時間以上とれている
□ ほぼ毎日熟睡している感じがある
□ 目覚めの気分はおおむね爽快である
□ 途中で目覚めることはほとんどない
CHECK1が少ない人・・・N=眠りが足りていない
眠り過ぎはよくありませんが、基本的に6時間以上の
睡眠が望ましいです。
就寝前のテレビやSNSなどは避けてください。
① 日中に太陽の光をたっぷり浴びる
② 有酸素運動で体を適度に疲れさせる
③ 適度な気晴らしでストレス解消
④ 寝る前の1時間は強い光を浴びない
⑤ 布団の中に悩み事を持ち込まない
CHECK 2
□ 世間話や愚痴を話せる相手がいる
□ 思い切り話した後に気分がスッキリする
□ ほぼ毎日誰かと話している(短くても)
□ LINEなどSNSや電話より、顔を合わせる
「フェース・トゥ・フェース」の
コミュニケーションの方が多い
CHECK2が少ない人・・・H=話すがたりていない
ちょっとしたおしゃべりや愚痴で心はスッキリします。
悩みを一人で抱え込まず、まずは誰かに話してみましょう。
① 話せる場所、話せる相手を大切に
② ときにはランチで雑談を
③ 話した後の気付きを大切に
④ 新しい出会い、新しい話題を導入
⑤ フェース・トゥ・フェースが肝心
CHECK 3
□ 疲れを感じたらすぐに体を休ませている
□ 一日に一回はリラックスできる時間を持っている
□ 趣味など打ち込めるものを持っている
□ 憂鬱やいら立ちを感じた時には、気晴らしをしている
CHECK3が少ない人・・・K=気分転換が足りていない
趣味や旅行、グルメ、スポーツなど、気持ちを
切り替えられる時間を作りましょう。
① 3つのR (別掲)のバランスが肝心
② 週に一度は骨休めの時間を
③ 意味のない時間を楽しめるゆとり
④ やるべきことで埋め尽くさない
⑤ 夢中になれることを何か1つ
仕事中にすぐできる!3つのR
仕事中に集中し過ぎると、緊張の糸が切れたときに
疲労が一気に押し寄せます。
1時間ごとに5分休憩するなど、意識して取り入れてください。
Rest(レスト)
コーヒーを飲む、好きな香りをかぐ、ハンドクリームを塗る
Recreation(レクリエーション)
飲物を買いに行く、化粧直しをする、お昼休みに外食する、
仕事の後のご褒美を用意する
Relaxation(リラクゼーション)
ゆっくり呼吸する、ストレッチをする、モコモコしたものを触る
ストレスに強い人ってどんな人?
「レジリエンス」(=回復力)が高い人といえます。
「柳に雪折れなし」ということわざがあります。
柳の枝は細くきゃしゃですが、よくしなるので雪の重みや強風で
折れないのに対し、堅い木だと、雪の重みで折れることがあります。
同様に、剛直な人より、柔軟性がある人の方が苦難に耐えられる
ことを意味します。
働く上で失敗や反省はつきもの。
上司に怒られたら「これでレジリエンスを高められる」と
前向きに考えてみては。
さまざまなタイプの人が集まる職場ほど、心を鍛え、レジリエンスを
高められる絶好の場所なのです。
倒れるまで気付けないのはどうして?
ストレスによる体調悪化は、3つの段階を踏みます。
初期の「警告反応期」では、体の抵抗力が落ち、風邪、頭痛、
肩凝りなどの症状が現れます。
調子が悪いと感じながらも、そのまま頑張り続けると「抵抗期」に入り、
体の無理がきくようになるため、元気になったように感じます。
しかし、さらにストレスにさらされ続けると、何かをきっかけに
「疲弊期」が訪れ、急速に心身がダウンしてしまうのです。
疲弊期に入ってしまう前に意識して休息をとり、過剰に仕事を
増やさないようにコントロールしましょう。
また、あまり自覚がなくても、ストレスによる変化は睡眠や
食欲などに現れているはず。
“私は大丈夫”と過信せず、職場にストレスチェックがあれば
きちんと受けることが大事。
気になる症状があれば、心療内科や職場の健康相談窓口に
相談してみてください。