最近、寒さを感じることが多くそろそろブーツが恋しい
季節になってきています。
近年「UGG」など軽くて暖かいムートンブーツが人気ですが、
お手入れが大変と思っている人も多いのではないでしょうか。
スエードなど起毛革ブーツのメンテナンス
起毛革の種類
≪ヌバック≫
スムースレザーの表側を起毛させたもの。
毛足が短くしなやかな手ざわりが特徴です。
≪ヌバック≫
皮革の裏側を起毛させたもの。
ヌバックより毛足が若干長くなります。
≪ムートン≫
羊の毛皮の裏側を加工し、表地として使えるように
スエード仕上げしたもの。
ちょっとしたお手入れで靴の持ちが違う
デイリーケア
基本は汚れを落とすだけで、使うのはスエード専用ブラシ。
毛が抜けてしまった場合はもう何もできませんが、擦れて
ペタッと寝た毛なら、もう一度専用ブラシなどで
毛を起こすことで綺麗になります。
その際、靴の中に新聞紙などを入れて表側のシワを伸ばすと、
ブラッシングしやすいです。
ブラシの先は樹脂でいろんな形状になっていて、通常は
ブラシ部分で毛並みを整えます。
毛の流れは靴によって違うので、ブラシですくうように
色が濃くなる方に動かします。
反対側の金ブラシは、紳士靴のスエードに適しています。
レディースの弱い毛をこすると毛が抜けてしまいますので
気を付けてください。
専用ブラシは、ラバーに毛が付くため、黒用と明るい色用など
数本使い分けるのがベストです。
お手入れの頻度は、汚れ具合や毛並みの応じて行ってください。
毎日のお手入れ+αのケア
購入後は、まず最初に防水スプレーを。
水が浸み込みにくく、汚れが付きづらくなります。
オススメはスエード用の防水+栄養を与えるタイプ。
お手入れのステップ
① 専用ブラシで毛を立たせ、汚れをかき出す。
② スエードスプレーで栄養を与える
③ 最後にブラシで毛並みを整える
靴の中は専用のリムーバーを布に付けて汚れを落とす。
カビが発生した場合
黒カビだと中まで浸透してしまい、専門店でも落とすのも
難しいです。
白カビなら、タオルを水で濡らし固く絞って、靴の中と外を拭き、
数日陰干して完全に乾かします。
カビを抑えるには、消臭と除菌ができるスプレーを。
アッパーに付けると色があせる可能性があるので、中と靴底に使用。
雨などで濡れた時は、乾いたタオル等で水気をしっかり取って、
新聞紙やシューツリーを入れて整形します。
ドライヤーで乾かすのはNG。
自然乾燥がベストです。
直射日光に当てると色褪せする危険があるので、通気性が良いところで
陰干ししてください。
また、底に水がついたまま玄関に置いておくと、カビの原因になります。
床にベタッと置かず何かに立てかけたり、部分的に底を浮かすように
置くといいでしょう。
履くうえで気を付けること
毎日同じ靴を履かないのは大前提です。
3、4日空けましょう。
靴の中に新聞紙や除湿剤を入れると、ニオイに困ることもないです。
また、裸足でブーツを履くことはオススメできません。
革は少し濡れている時に形が作られます。
例えば、紳士靴を履いた後にシューツリーを入れずに放っておくと
つま先が上に反るのは、汗が染み込んでいるから。
履いた後は、シューツリーで整形してあげると長持ちします。
特にレディースのスエードブーツは形が崩れやすいので、ブーツ用の
シューツリーか新聞紙などを入れて、なるべく真っすぐ置いてください。
一回形が崩れてしまうと、革は元に戻らないと思った方がいいです。
まとめ
せっかくお気に入りの靴を購入したのに、すぐに使い物に
ならなくなってしまったなんて事にならないように
気を付けてお手入れは忘れず、大事に長持ちさせたい
ものです。