美味しくて栄養満点のナッツは、料理だけではなく、
おやつやおつまみとして重宝する食材です。
ナッツの種類や特徴を紹介します。
ナッツは天然サプリメント
殻に包まれた木の実
そもそもナッツのとは何か?
ナッツは「殻に包まれた木の実」の総称で、代表的なものは、
アーモンドやクルミ、カシューナッツ、ピスタチオなどがあります。
ナッツといえばピーナッツをイメージする人も多いと思いますが、
形状も栄養素も極めてナッツに近いのですが、ピーナッツは豆の一種で、
正式にはナッツではないのです。
天然のサプリメント
いずれのナッツにも豊富に含まれいるのが脂質。
しかも、ナッツ類の脂質は「不飽和脂肪酸」といい、適度に摂取することで
血液をサラサラにしたり、悪玉コレステロールを減らしたりするなどの効果があり、
生活習慣病の予防が期待できます。
また、ビタミンや食物繊維など健康や美容に不可欠な栄養素もたっぷり。
足りない栄養素を補うこともできる”天然のサプリメント”なのです。
栄養と効能
種類別の特徴
ナッツは種類もさまざまで、どれを食べるかによって
メリットが異なります。
代表的な6種類の特徴を紹介。
*カッコ内は、一日で摂取してよい上限の目安
アーモンド(25粒)
最も一般的なアーモンド
ビタミンEが多く、アンチエイジング効果に期待できる。
さらに、脂肪を燃焼するのに不可欠なビタミンB2や
食物繊維も豊富。
クルミ(半身7粒)
健康に良いオメガ3脂肪酸を多く含み、動脈硬化を
防ぎコレステロール値や中性脂肪値を下げる効果が
期待できます。
カシューナッツ(10粒)
亜鉛や鉄などのミネラルを含んでいるため、骨粗しょう症や
貧血の予防にもなります。
また、ビタミンB1も多く、疲労回復にも期待できます。
糖質が高いので、エネルギー補給には最適。
ピスタチオ(45粒)
粒が小さく、栄養価が高いことから”ナッツの女王”と呼ばれ
塩分を排出する作用のあるカリウムが豊富で、高血圧予防や
むくみ解消などの効果が期待できます。
マカダミアンナッツ(10粒)
体に良い不飽和脂肪酸が特に豊富です。
また、血液をサラサラにする効果があるパルミトレイン酸が
含まれているため、脳卒中などの疾患や肌荒れ予防の効果に
期待できる。
ヘーゼルナッツ(20粒)
お菓子の材料や香り付けとして、よく使われるナッツ。
脂質が高いだけでなく、炭水化物やたんぱく質もバランス良く
含まれ、マグネシウムやカルシウムといったミネラルも豊富。
注意すること
食べ過ぎ
ナッツの食べ過ぎに注意しましょう。
健康によいといって、食べ過ぎは逆効果。
脂質が多く、カロリーも高いため油断すると過剰摂取に。
また、病気で食事制限が必要な人は、医師に相談
するようにしましょう。
塩分と油
ナッツを購入際は、「無塩」「素焼き」のもにを選ぶことを
お勧めします。
塩やバターなどで味付けしてあるものや、油で揚げているものは、
ついつい食べ過ぎてしまい、すぐに塩分や脂質、カロリーなど
取り過ぎてしまいます。
便秘が悪化
食物繊維が多いナッツを摂取することで、便秘解消も期待できます。
ただし、排便を我慢したことによって便秘になっている場合は、
さらに悪化してしまう恐れがあるので気を付けましょう。
保存期間
ローストされたナッツを保存するポイント。
密閉容器に乾燥剤と一緒に入れます。
そのうえで、日の当たらない、湿気が少ない場所に保管。
賞味期限にかかわらず、開封後は一ヵ月以内の食べきる
ようにしましょう。
誤嚥事故(ごえんじこ)
ナッツが気管に入ってしまったり、喉に詰まってしまったりする
「誤嚥(ごえん)の事故が確認されています。
消費者庁は「3歳頃までは、乾いた豆、ナッツ類は食べさせないよう」
注意喚起しています。