今や仕事やプライベートでも、生活の
一部になりつつあるスマホ。
とても便利なアイテムですが、パソコン同様
インターネットの脅威にさらされているのも事実。
「お金」や「個人情報」は、常に狙われています。
「最低限やっておきたいセキュリティー対策」
どんな被害があるか?
■ 情報セキュリティーの啓発活動は
行われていますが、被害が
後を絶ちません。
脅威には流行があります。
組織的は犯罪が多く、ネットに関する情報に
疎い人たちを一気に狙うので、今、どんな
被害が拡大しているか情報に敏感に
なることが重要。
話題になった脅威は、すぐ対応策が
講じられます。
情報セキュリティー会社などは最新の脅威や
対策を発表するので、常にサイトなどをチェックし
「これがトレンドか、気を付けよう」と
意識するだけでも、被害を防ぐことにつながると
思います。
■ IPA(情報処理推進機構)が
「情報セキュリティ10大脅威 2017」を
個人・組織別に発表。
個人の1位は「インターネットバンキングや
クレジットカード情報の不正利用」。
フィッシング詐欺は銀行や有名サイトを
装っていますが、よく見るとアドレスの最後の
eが多いとか、l(エル)が数字の1に
なっているとか、ちょっと違う。
最近はデザインも本物そっくりで見分けが
つきませんが、銀行から名前や住所、電話番号、
ID、パスワードなど全てを入力させることは
まず無いので、多くを入力させるものは
「怪しい!」と気付くこと。
ネットバンキングでは、ワンタイムパスワードや
ソフトウェアキーボードを使うなど、銀行側が
講じている対策を使うのが安心です。
2位は「ランサムウェアによる被害」。
ウィルスで画面ロックやファイルの暗号化を行い、
復旧と引き換えに金銭を要求されるため
「身代金ソフト」といわれています。
スパムメールや改ざんされたサイトから
不正サイトへ誘導され感染します。
3位は「スマホやスマホアプリを狙った攻撃」。
例えば「ポケモンGO」が出るか出ないかと話題に
なった時期、類似アプリが多く出ました。
リリース元を確認せず「これかも!」と
ダウンロードすると不正アプリで、個人情報を
盗んで勝手にアクセスされたり、不正な動きを
されたりします。
1~3位はいずれも、不審なメールを開かない、
リンク先を安易にタップしないことなどで、
大幅にリスクを減らすことが可能です。
安心して使うための対策
■ スマホ購入後、すべきことは?
盗難・紛失対策として「画面ロック」の
設定を。
空き巣被害で一番多いのは無施錠の家。
スマホもロックを解除することは難しいので
それだけでも随分違います。
ちなみにLINEアプリもロック可能です。
あとは紛失時に探索機能を使えるよう
「位置情報」はオンに。
いざという時のために、大切な情報は
バックアップを心掛けましょう。
■ セキュリティーに疎い初心者に
必須の対策は?
トレンドマイクロによるとAndroid端末の
不正アプリは、2017年9月時点で2300万以上
確認されており、詐欺サイトなどをブロック
するセキュリティーソフトは必須です。
セキュリティーに詳しくないなら設定は高めに。
ISO端末は、OSやアプリを最新にアップデート
していれば基本的には問題ないでしょう。
OSやアプリは更新し、常に最新の状態に。
セキュリティーの脆弱性を狙われると、
スマホを操作されたりウィルスをインストール
されたりする可能性も。
アップデートしているかどうかで大きな
差が出ます。
■ 他に注意すべき点は?
信頼できる公式アプリを利用すること。
Androidの場合、「Google Play」経由でも
不正アプリが配布されているのが現状。
ダウンロードする前に、提供元の会社や過去の
評価を調べましょう。
ダウンロードして最初に使用する際
「○○へアクセスを許可しますか」と
出てきますが、あまりに不自然な許可や、
項目が多い場合は要注意。
一度許可すると自由にアクセスされ、
削除しても裏で情報を取り続けたり、
乗っ取られたりする場合もあります。
あと注意するのが、空港などのフリーWiFi。
自動接続ではなく接続先を自分で選ぶ
設定にし、パスワードが掛かっていて
暗号化されているところ、契約中の事業者の
提供など、信頼できるところにつなぎましょう。
ログイン認証が必要なところを選ぶのがおススメ。
またフリーWiFiでは、ネットバンキングや仕事など、
大事な情報は扱わない方が安全です。
スマホセキュリティー5つのポイント
① 盗難・紛失対策はロックをかける
② スマホにもセキュリティーソフトを
③ OSとアプリは最新に
④ 信頼できるアプリのみ使用する
⑤ フリーWi-Fiはセキュリティーをチェック
◇気を付けたい情報公開◇
■ SNSの利用を含め、おのおのが
個人情報に敏感になることが大切。
意図せぬ情報公開を防ぐために、
SNSのプロフィールや投稿、写真など、
公開範囲を限定しましょう。
気を付けているつもりでも、ネット上の
あらゆる情報から個人や住所を特定し、
事件に発展するケースもあります。
ピースサイン写真からの指紋流出が話題に
なりました。
フェイスブックなどで名前と顔と全部セットで
ひも付けられてしまい、マンションの
オートロック解除やスマホのログインなど、
なりすましで悪用される可能性も。
パスワードと違い指紋は変えられないので、
1回流出すると取り返しがつきません。
一般の方はそう狙われないと思いますが、
やはり万が一を考えて、画質を落とすなど
見えないよう工夫したいものです。
個人情報をあまり出し過ぎないように。
SNSは、子どもの写真や一緒に映っている人の
名前と顔を載せないなどの配慮も必要です。
まとめ
情報と危機意識で、安全性は高まります。
例えば、SNSなどで不特定多数の人と
一問一答で自己紹介し合う「ask me」が
流行しました。
一見遊びですが、よく見るとパスワードを
忘れた時の「秘密の質問」も。
こういう情報は一切出さないように。
基本的にスマホには重要な情報を保存して
おかないことも大事です。
情報が漏れると、登録してある友人知人にも
迷惑を掛けてしまうので、最低限必要な対策は
行い、有意義に使いこなしましょう。