最近、SNSなどで使い方が簡単な掃除方法の中で、
酸素系漂白剤や重曹が話題になっています。
それ一つで、さまざまなものが洗うことができることも魅力。
特徴や使い方を少しまとめてみました。
重曹
★ 油汚れに強い
★ 研磨作用がある
★ 消臭効果も
アルカリ性のため、皮脂やキッチン周りの油汚れなど、
酸性の汚れを中和させ、落としやすくします。
最近話題の「セキス炭酸ソーダ」もアルカリ性ですが、
重曹との最大の違いは重曹には研磨剤としての働きがあること。
重曹の粒子は、たいていの汚れより硬く、鉄やステンレス、
プラスチックより柔らかいので、素材を傷つけることなく
汚れを落とすことができる優れものです。
また、お皿などに入れて置いておくだけで、室内の消臭効果も
期待できます。
市販されている重曹は3種類あり、100円ショップで手に入る物の
多くは掃除用(工業用)です。
お風呂に入れたり、肌に付けたりするときは、ドラッグストアや
薬局で扱われている医薬品か、食品添加物として食品売り場にある
物をオススメします。
アルミ製品や畳、木製品には使えません。
水を使えない場所に
スイッチ周りの手あかなど、水が使えない場所に重曹は重宝します。
指先を少し濡らして重曹を取り、クルクルこするだけ。
細かい所は、湿らせた綿棒を使うといいでしょう。
仕上げに酢水(酢100㏄+水100㏄)、またはクエン酸水
(水200㏄+クエン酸小さじ1)ををつけて固く絞った布で
拭いておきましょう。
○○しながらでお掃除
例えば、洗面台にすぐ使えるように瓶に入れた重曹と
アクリルのたわしを置いて、歯磨きの時など、排水溝の周りの
くすみや汚れが気になったら、重曹を振り掛けて磨けば、
汚れもたまりません。
少し頑固な汚れには、たわしでせっけんを泡立て、泡に重曹を
振り掛けると、洗浄力がアップします。
酸素系漂白剤
★ 臭いがない
★ 色柄物に使える
★ 消臭・除菌効果
漂白剤と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、独特の
臭いがする「塩素系漂白剤」ではないでしょうか。
「酸素系漂白剤」は無臭で、塩素系と比べて漂白力が
穏やかです。
そのため、色柄物にも使えて、布地を傷めません。
有毒ガスが発生する危険性もなく、消臭・除菌効果があります。
粉末と液体の二つのタイプがあり、洗剤や界面活性剤が入って
いるものもあります。
特に粉末は、布の洗浄に加え、急須の取れにくい茶渋や血液の
漂白、殺菌など多くの用途に使えるので便利です。
粉末と液体では成分が異なるため、使用できる材質にも
違いがあります。
詳しくは、それぞれの製品の使用方法を確認してください。
お湯で洗浄力アップ
粉末タイプは、お湯によく溶かしてから使いましょう。
酸素系漂白剤は、40~60度くらいのお湯で使用すると
洗浄力がアップします。
一回溶かしたものは、数時間たつと洗浄の効力を失いますので、
使いまわしはできません。
水に対する使用量は、製品ごとに違います。
塩素系より刺激は弱いですが、ゴム手袋を使用するとよいでしょう。
溶かして漬けるだけ
血液の汚れやなかなか取れないシミなどには、漬けおき洗いがオススメ。
お湯に粉末の酸素系漂白剤を溶かして漬けます。
汚れの程度を見ながら30分~2時間程度おいてすすいでください。
消臭作用があるので、洗っても落ちないタオルなどの嫌な臭いにも
効果抜群。
毎日の洗濯時に、衣料用洗剤といっしょに粉のまま洗濯機に入れて
洗うと、衣類の黄ばみや黒ずみを落とし、白い服は白さをキープ、
色柄物もくすみにくくなります。
液体タイプも衣料用洗剤と併用して使用します。
キッチン・お風呂でも大活躍
茶渋やこびりついた鍋の焦げ付も、汚れを落としてから粉末の
酸素系漂白剤を溶かしたお湯に漬けておくだけです。
油汚れのひどい換気扇の羽根やコンロの五徳の汚れも、
つるんと取れます。
塩素系が使えないステンレス製の水筒内の漂白にも使えます。
(アルミ製のものは使用不可)
浴槽などを使って、浴室のイスや洗面器の小物をまとめて
漂白するのもいいです。
使えないもの
液体・粉末
金属製のボタンやファスナーなどが付いている物
粉末
毛や絹、草木染などの色落ちしやすい布製品など
衣類などの洗濯表示が変更され、「酸素系漂白剤」の
使用可否のマークが追加されましたのでそちらも確認しましょう。
マークの意味は消費者庁のホームページなどに掲載されています。
消費者庁ホームページ
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html