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「犬・猫の病気対策」は飼い主の知識と予防が大切!

投稿日:

身近なペットとして人気の犬や猫は、

昔から“家族の一員”として可愛がられ

てきました。

人間と同じように病にかかることもあります。

そこで、夏に気を付けたい病気や日頃から

注意すべき点など。

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犬種によってはソファにも注意

パピヨンやプードル、チワワなど、足の

細い犬は、骨折しやすいという点に留意する

必要があります。

リビングにあるイスやソファ、寝室のベットから

飛び降りて骨折した事例もあります。

ソファなどは人間にとって危険な家具では

ありませんが、パピヨンやプードルにとっては、

背丈以上の高さがあります。

ソファなど高い場所に上がらせないように

気を付けましょう。

また、足は太く骨折しにくいですが、背骨が

長いミニチュアダックスフントは、その体形

から、腰の椎間板ヘルニアになりやすい犬です。

ソファから飛び降りたり、階段の上り下りは

控えましょう。

◆ サークルを活用

夏は遠出や旅行など、家を空ける機会が

増えると思います。

ペット同伴が難しければ、かかりつけの

動物病院に預けるのがベスト。

また、ペットシッターやペットホテルの利用も

考えられるでしょう。

短時間でも家を空ける場合は、犬の室内

飼いであれば、ペット用のサークルに

入れておきましょう。

サークルを所有していなければ、一つの

部屋に犬を入れておきましょう。

その際、熱中症対策として室温が

25~28度程度になるようエアコンを

入れておいてください。

その上で、部屋を片付けておくことも大切です。

小物などが散らかっていると、誤飲してしまう

恐れがあります。

◆ 転落防止策も

マンションで猫を飼っている場合、ベランダに

出すときに注意が必要です。

猫は運動能力が高いため、ある程度の高さから

転落しても上手に着地します。

ところが、何かの拍子で高い所から誤って

落下して大きなケガをしたり死亡した

ケースもあります。

転落防止のネットを設置したり、首輪や

ハーネス(胴輪)をリード(綱)でつなげて

飼うなど、転落を防ぐ策を講じるように

しましょう。



食べてはいけない物

人間が食べている物でも、犬や猫にとっては

中毒症状を引き起こす食材があります。

食卓の上の食べ残しを含めて、食材の管理に

気を付けましょう。

* タマネギ

タマネギに含まれる成分によって、元気が

なくなったり、食欲不振や血尿、貧血症状を

引き起こします。

個々に差はありますが、わずかな量の

タマネギを食べただけで症状が出るほど毒性が

強く、ネギやニラ、ニンニクも同じ症状を

引き起こします。

タマネギは加熱処理されていてもその毒性は

変わらず、すき焼きやハンバーグなど、

タマネギを含んでいる全ての食べ物がNGです。

* チョコレート

チョコレートに含まれるテオブロミンという

成分を過剰に摂取することで、中毒症状を

引き起こします。

下痢や嘔吐、不整脈や頻脈を起こし、興奮や

沈鬱な状態になります。

チョコレート中毒は猫よりも犬に多く見られます。

これは、犬は何でも食べてしまう癖があり、

しかも一度に大量に食べるため、事故例が

多いと考えられます。

* キシリトール

ガムなどで知られているキシリトールは、

犬にはとても危険な成分です。

キシリトールを摂取することでインスリンという

ホルモンの分泌が刺激されます。

そのことにより血糖値が下がり、低血糖を

起こしてしまいます。

さらには肝障害になる恐れもあるのです。

体重が10㌔の犬でも、タブレット(錠剤)の

キシリトールガムを1粒や2粒食べただけで

中毒症状が出る可能性があります。

* ブドウ

ブドウやレーズンもNG。

食べてから6~12時間で異常症状を

引き起こします。

食欲が落ち、嘔吐や下痢、腹痛を催します。

放っておくと、数日で急性肝不全に

なってしまいます。

* 市販風邪薬〈アセトアミノフェン〉

薬局で簡単に手に入る風邪薬や鎮痛剤。

それらの多くにふくまれている

アセトアミノフェンという成分が、犬や猫に

肝障害を引き起こしてしまいます。

猫であれば、たった1錠で危険な状態に

なる恐れがあります。

夏に多いトラブル

◆ フィラリア症

フィラリア症は、犬を飼っている人で

あれば、必ず聞いたことのある病名だと

思います。

犬だけでなく猫にも感染するフィラリアは

犬糸状虫ともいい、白く細いひも状の虫。

蚊が媒介し、心臓や肺動脈に寄生することで

起こる病気です。

しかし必ず予防できますので、飼い主は、

ペットのためにも予防してあげてください。

* 気を付けること

手頃な予防薬が充実しています。

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一般的には、5月くらいから一定期間、

毎月1回ずつ薬を飲ませるだけです。

他に、滴下薬や注射があります。

投薬から終了までの期間は、地域によって

日にちが決まっていますので、病院で

確認して下さい。

予防薬は、蚊に刺されてフィラリアに感染

しても、ある程度成長した段階で体内の

フィラリア(幼虫)に効く薬です。

そのため、蚊に刺されたからと焦る

必要はありません。

逆に、寒くなり蚊がいなくなったからと

勝手に投薬をストップするのはNG。

決められた期間、投薬し続けることが

大切です。

* どんな症状?

投薬をしなかったことで、体内のフィラリアが

成虫になった場合、ゆっくり悪化していき

元気がなかったり、咳が出たり食欲が

なくなります。

運動を嫌がったり、疲れやすかったり、

腹水貯留が見られ、肝臓や腎臓が悪くなります。

また、血尿や貧血、虚脱などを起こす急性の

症状もあります(急死するタイプ)。

感染したフィラリアの数が多い場合と、急性の

タイプは、心臓の手術まで行わなければ

ならなくなります。



◆ 熱中症

高温多湿によって体温が上昇し、高体温と

脱水によって引き起こされるのが熱中症。

熱中症と診断された犬の死亡率は5割に

上るため、飼い主による知識と予防が

大切になってきます。

予防のためには、まず、高体温にならない

ことが大事です。

そのために、動物の特徴を押さえておく

必要があります。

例えば、犬や猫は汗をほとんどかきません。

というのも、人間であれば汗腺があり、

そこから汗が出ることで体温の調整を

しています。

ところが犬や猫には汗腺がほとんどないため、

汗による体温調整が難しいのです。

その代わり、犬はパンティング

(ハッハッハッと早く呼吸すること)によって、

口内の水分を蒸発させて熱を下げています。

犬は、毛が体を覆っていることもあり、暑さに

弱いのが特徴です。

犬の中でも特に注意が必要な種類もいます。

代表的なのが、短頭種

(ブルドッグやパグ、ペキニーズ、チンなど)

の犬です。

鼻がつぶれているのが特徴ですが、軌道が

細く鼻の穴も狭いため、呼吸が不得意な

こともあり、パンティングによる体温調整が

苦手です。

ゴールデンレトリバーやラブラドルレトリバーなど

大型犬も、小型犬に比べ体温を下げにくいと

いえます。

その他には、肥満の犬も気を付け

なければなりません。

皮下脂肪が断熱材の働きをし、体内に熱が

こもりやすい上、首の周りにも脂肪が付くので、

空気の通り道が細くなってしまい熱を下げるのが

苦手です。

また、子犬や老齢犬も、体温調整の機能が未熟

だったり、衰えていたりするので、要注意です。

逆に、猫はもともと暑さに強い動物のため、

症例はそこまで多くありません。

* どんな症状?

パンティングが収まらなかったり、脈が早かったり

元気がなければ、初期症状といえます。

ふらつきや嘔吐があったら熱中症を疑いましょう。

抱き上げた際に“いつもより熱いな„と

感じたら、熱が体にこもっているおそれが

あります。

放っておくと、肝機能が低下したりコーラ色の

ようなおしっこが出たり意識が混濁し、

下痢や血便になったりします。

* 気を付けること

こまめな水分補給が大切で、室内で飼っている

場合でも2、3ヶ所に水を用意して

おきましょう。

犬は背が低く体が地面に近い分、上からは太陽の

熱を、下からは照り返しの熱を強く受けて

しまうのです。

そのため、夏の日中は、体温が上がりやすく

なるので、散歩は控えるようにしましょう。

どうしても散歩に出る場合は、明け方や、

夜遅いタイミングにし、小まめな水分補給に

加え、アスファルトを避け芝生の上を通るなど、

なるべく熱くない所を行くようにしましょう。

屋内で飼っている場合でもエアコンで

25~28度程度の室温をキープ。

日当たりがいい部屋なら、室温が

上がらないように注意してください。

毛の長い犬は、トリミングしてあげるのも

いいでしょう。

* 応急処置

大切なことは、“何か変だぞ„と思ったら

少しの間、様子を見ようとするのではなく、

すぐに動物病院に連れて行くことです。

その間にできることとしては、体温が

高ければ、常温のシャワーで全身を

びしょびしょにぬらして扇風機の風を当て

体を冷やす方法があります。

犬が水を飲める状態であれば、すぐさま

水を飲ませるか、スポーツドリンクを

水と1対1で割って飲ませるのもいいでしょう。

他に、水で濡らしたタオルで、首や脇を

冷やしながらも病院に連れて行くようにしましょう。

してください。

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